アルパインクラブ(シニア) 10月例会 <阿蘇・根子岳>

    【日程】

     2022年10月29日(土)~30日(日)

    【行程】

     29日(土)

      広島8:30==14:50ヤカタガウド登山口15:10==15:20日ノ尾峠(テント泊)

     30日(日)

      日ノ尾峠7:00~8:30西峰分岐~(蟻の門渡り)~10:35ローソク岩下

      ~(ナイフエッジ)~11:30天狗峰取付き11:50~12:55天狗峰山頂13:10

      ~13:55天狗峰取付き14:05~14:10下降分岐(沢へ)~15:55沢出合

      ~16:55ヤカタガウド登山口~17:05日ノ峠17:20(解散)==広島

    【参加者】 4名

    【登山概況】 リーダー(M.T)

     10月15~16日で計画していたが、16日は雨予報だったので10月29~30日に日程を変更して実施した。15日は天応に集まって計画のおさらいができたので結果的に良かった。

     10月29日に広島を出発。N号にT、Mが便乗。Wは自車で直接現地へ。N号とは宮島SAの駐車場で拾ってもらう予定だったが、宮島SAの外の駐車場は2時間以上の駐車は禁止となったようなので呉から西条、安芸中野を遠回りして拾ってもらった。N号は大分から57号線経由で一宮に入るルート。大分からしばらく10号線を走らないといけないが渋滞もなく、57号線に入ってからは竹田まで自動車専用道路ですいすい走れる。竹田でガソリン補給のため市街地に入ったので少し時間を費やした。ガソリンもえらく高かった。豊肥本線宮地駅の辺りから南に向かい山道に入る。道は狭く離合は困難。舗装はされている。途中ヤカタガウド登山口に車を停め、下山場所の偵察を行った。登山口は完全にクローズされていて駐車スペースはない。20-30m登った左側に3台分位の駐車スペースがある。下山ルートの沢は完全に土石で埋められており、歩きにくそう。左岸側にあると聞いていた作業道の跡もどこにあるのやら。下りが少し心配になった。W号は熊本経由57号線経由で高森町から日ノ尾峠へ。合流後、N号をヤカタガウド登山口の駐車スペースにデポする。日ノ尾峠の駐車スペースはきちんと駐車すれば3~4台は可能だろう。水場はない。トイレももちろんない。夕食はWさんが用意してくれたおいしい鍋をつつく。日が落ちると急に寒くなった。風が強いので焚火はあきらめ早々にテントに潜り込む。

     10月30日は明るくなるのを待って7時スタートとした。朝食をのんびり食べている間に北九州の3人Pが先行で登って行った。日ノ尾峠からの登りはほぼ一直線の登りで結構きつい。地面が乾いていたのであまり苦労はなかったが湿っていると結構登りにくいと思う。西峰への分岐で一服。西峰分岐のピークには上がらず左を巻きつつ下る。途中の崩落個所には残置ロープがある。その先のピークのあたりから尾根の右側にラッペル5m程度。ラッペルの支点から着地点が見えないので、そこを下って良いものやら判断が付きかねて、ほかにルートがあるのかもしれないと一旦戻ったりしているときに2人Pが上がってきたので聞いてみるとやはり先ほどの支点からラッペルするのが正解らしい。次のピークの登りに3~4m程度の高さ岩が出てくる。WリードでFix。フリクションが効きにくい岩。ここを越えてラッペル5m位。その先で「蟻の戸渡り」と呼ばれているギャップがある。残置ロープがなければかなり緊張するかもしれない。ローソク岩は3m位の岩だが安全を期すならロープ必要。我々は左側を2mほどラッペルし巻き下る。その先で10mほどの簡単な岩稜を登り、少し歩くとようやく天狗峰の取付きである。先行Pが登るのを待ってW-N、T-Mで登攀。1P目20mほど。ペツルのしっかりした支点があるので安心して登れるが上部はもろい岩、落石に注意する。2P目は右のブッシュをつかんで上がる。あとは歩いて頂上へ。阿蘇の山々はもちろん、久住、祖母、傾山まで360度の展望を楽しむことができた。下りは60mロープを2本つないでラッペル。ロープの回収が重い。少し来た道を戻りヤカタガウドの方に60m2本繋ぎでラッペル。ここも回収に手間取る。ここから踏み跡(赤テープもあり)を頼りにやや右寄りに急な斜面を進むと尾根の先端に出る。ここから60m1本2回のラッペルで沢に降り立つ。沢とは言っても水は一切流れていない。ガレガレの沢を下ってゆくとやがて堰堤群の上部に達する。堰堤の左岸側に作業道の残骸を発見。道を見失わないようにどんどん下っていくとヤカタガウド登山口に辿りついた。暗くなる前に下山できてほっとした。最高の天気の中、充実した1日であった。

    【反省事項】

     ラッペルの回数が多く時間がかかった。ロープのセット、回収に時間がかかりすぎのように感じる。ダブルロープの扱いに不慣れなこともあってシングルロープを使用したことも一因かもしれない。今後はダブルロープの使用も練習しておいた方が良い。

    【ヒヤリハット報告】

     途中で暗くなりそうであったのでヘッドランプをすぐ出せるようにと言ったところ2名が携帯していなかった。もし途中で暗くなっていたら難儀しただろう。

    【写真】

    以上