ゆうゆうクラブ11月例会(交流登山)<熊野古道中辺路>

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    熊野那智大社、那智大滝

    【日程】2023年11月6日~2023年11月9日

    【行程】11/6 移動日、田辺市内泊

    11/7 紀伊田辺駅6:50===7:40滝尻王子7:55—9:06剣ノ山—10:30高原霧の里休憩所10:37—12:05十丈峠12:30—14:35大坂本王子14:45—16:12近露王子—16:50宿泊所

    11/8 宿泊所6:30—8:52小広王子—12:22湯川王子12:54—15:14発心門王子15:22—16:32伏拝王子跡16:46—17:07三軒茶屋跡—18:25団地入口===18:45民宿

    11/9 民宿6:50===8:00那智大社10:22===11:00紀伊勝浦駅

    【参加者】8名

    【登山概況】 例会担当リーダー( Y )

     11/6 ホテル17時集合としていたが、図らずも全員が同じ列車となりホテルにチェックインする。夕食は全員でミーティングと山行の安全を祈って近くの居酒屋で会食する。

     11/7 早朝、各自朝食を終え中辺路でも人気が高く熊野の聖域の入り口である滝尻王子へ路線バスで向かう。バス停から橋を渡ると熊野九十九王子の中でも格の高い五躰王子の一つである滝尻王子がある。(王子とは、熊野権現の御子神を祀る神社の総称、紀伊路~中辺路に有り参詣者を守護するもの)

     ここから中辺路コースを宿泊場所に近い近露王子を目指して歩き始める。明け方近くまでの雨で石段や石畳が滑りやすくなっており、注意しながら急な古道を登る。コース全体は、道標と共によく整備されており古道らしい山道が続いている。滝尻王子横の茶屋で購入した押印帳に各王子でスタンプを押し、碑の説明板を読みながら歩く。トイレ、休憩所も適当な間隔で設置され、多少アップダウンがあるものの歩き易い。このコースは日本人は殆んど見られず外国人が大半で我々を尻目に追い越していった。近露王子から集落の旧国道を進み、古道を外れた宿泊場所のアイリスパークに着き、女神の湯と夕食で寛ぐ。

     11/8 今回のロングスパンである比曽原王子から熊野本宮大社に向け、6時に朝食を取り出発する。程なく熊野古道に入り眼下の国道311号と並行し進むと小広王子、その後は本格的な山道となりアップダウンを繰り返しながら歩く。途中、平成23年の台風災害で迂回ルートが設定され急峻な山道を登ることとなるが標識が整備され迷うことは無い。発心門王子は本宮への神域の入口とされバスの発着場もある。

     さらに進み林を抜けると伏拝集落で「音無茶」の茶畑が広がり果無山脈の雄大な景観が望める。更に石畳の残る林の中を進むと三軒茶屋跡あたりから日没となりヘッドライトを点け下る。石畳・階段を注意しながら進み熊野本宮大社側の下山口に出る。本宮大社までは数分程度の距離であったが、社殿は17時までの拝観となっており疲れもあって断念し、民宿の迎えの車で川湯温泉に向かう。民宿では美味しい料理と温泉で長かった一日の疲れを癒す。

     11/9 6時朝食の後、チャーターした宿手配の車で熊野那智大社に向け出発する。那智山駐車場から473段の長い石段を登り、神仏習合の姿を留め聖地と言われる熊野那智大社・那智山青岸渡寺を拝観する。その後、那智大滝への長い石段を下ると、目の前に数日前の大雨で水量の増した日本一の落差を誇る荘厳な大瀑布の那智大滝が現れ、大きなパワーを頂いた感がした。そして駐車場へ引き返し路線バスで紀伊勝浦駅に向かう。紀伊勝浦駅から紀伊本線、山陽新幹線を乗り継いで広島に帰る。

     今回の山行を振り返ると、2泊目の当初予定の宿が廃業や他の宿も予約等で確保できず、止む無く手前の近露での宿泊となり翌日の歩行距離が伸びたこと、また熊野本宮大社まで23kmと長くなったが、コースタイムは7時間10分程度で若干のアップダウンはあるものの下りが主体であり8~9時間の歩きと見込んだ。

     しかし、実態は予想外のアップダウンや石畳・石段等の階段が多く、各王子での拝観にも時間を費やし日没も相俟って約12時間の歩行となった。メンバーのみなさんには、私の宿のリサーチ不足と長い距離での時間設定の甘さにより大変なご迷惑とご心配をお掛けした。それでも全員が事故もなく熊野古道中辺路を踏破できたことで皆さんに感謝申し上げたい。

    【ヒヤリハット報告】

      特になし

     

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