アルパインクラブ(シニア)12月例会<鯛ノ巣山~大万木山>

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    【日程】

     2022年12月3日(土)~4日(日)

    【行程】

     3日(土) 

      広島三良坂P8:00==9:00鯛ノ巣山駐車場~10:50鯛ノ巣山~12:40鉄屋山

      ~13:30毛無山~15:40大万木山~(渓谷コース)16:40位出谷小屋(泊)

     4日(日)

      位出谷小屋8:00~8:30駐車場==10:00広島三良坂駐車場(解散)3日(土)

    【参加者】 7名

    【登山概況】 Aチームリーダー(W.N)

    12月3日(土)

     I車とN車の2台で鯛ノ巣山登山口駐車場へ到着。立派なトイレが完備された広い駐車場だ。Aチーム4名はBチームに宿泊装備を託け、日帰り装備を整えて9時10分に出発。Bチーム3名は大万木山登山口へ移動した。

    先週まで暖かい日が続いたのが一変。今週から12月らしい冬の寒さに見舞われ、放射冷却で冷え切った山はひときわ寒さを強く感じる。大きな登山口看板横の林道を進むと、ようやく登山口にたどりついた。しばらく薄暗い針葉樹の植林帯を登っていくと、標高700mあたりから昨日降ったと思われる新雪で足元が覆われてきた。登山道の見分けがつく程度の積雪だが、滑らないよう慎重に足を置く。冬の澄んだ空気に雪山シーズンの到来を感じ、ところどころ見かけるウサギの踏み跡に心がなごむ。落葉した広葉樹の隙間から真っ白な大山を発見しときはつい歓声をあげてしまった。反対には三瓶山が望めた。

     鯛ノ巣山の到着は10時50分。山頂は3cm程度の雪で真っ白に覆われていた。見通しのよい広場は大山を始め多くの山々が見渡せるが、冷たい風が吹き抜け寒さに凍えた。これから始まる笹薮の道に備え、かじかんだ手でレインウェアやスパッツを装着。鯛ノ巣山山頂から少し行った断崖の展望台から、この先歩く長い稜線を見渡し、気を引き締める。いよいよ稜線の縦走の始まりだ。この先、毛無山までは国土地理院の地図に載っていない縦走路のため、きっと藪漕ぎを強いられるだろうと覚悟する。ところが、実際には笹が刈り取られたあともあり、踏み跡も明瞭で道に迷うことはない。出発時間が遅かった分を取り戻せそうだ。やや拍子抜けしたが、気を取り直し、小さなアップダウンを繰り返す笹の踏み跡をひたすら進む。

     11時30分、ようやく鉄屋山へ到着。展望はなし。大休止後、次の毛無山へ向かう。落ち葉の上にふんわりと積もった雪道は大変滑りやすく、傾斜の強い登り下りで難渋した。途中、本日唯一の登山者とすれ違った。

     毛無山の手前からは道幅が広がり、時折立派な道標を見かけるようになってきた。毛無山の到着時間が13時20分。本日の行程の概ね半分の地点だ。この調子だと終了点の位出谷避難小屋への到着は日没に間に合わないかもしれない。気持ちははやるが、疲労が出てくる後半はゆっくりでも着実に進むよう努める。高野町と飯南町を結ぶ県道を横切り、大万木山滝見コースの「地蔵尊」に合流したのが14時40分。途中から歩きやすい登山道になったおかげで予想より早く到着できた。最後の登りを前に小休止。鯛ノ巣山からだと遠くに見えた三瓶山が、ここまで来ると大きくはっきり見えてきた。ここからはメンバー全員が歩いたことのある道だ。ゴールへの見通しが持てたことで気持ちに余裕が生まれ、最後の登りは心なしか足取りが軽くなる。ゆっくり、でも一歩一歩確実に歩を進める。

     15時30分、大万木山頂に到着。全員で万歳をして記念撮影。なんとか明るいうちに位出谷避難小屋へ到着できそうだ。あとはひたすら下ればよい。ホッとした気持ちから下山中のおしゃべりが弾む。稜線から渓谷コースの下りに入ると、山陰のために登山道へ積もった雪と落ち葉で滑りやすい。ここで転倒して負傷しては元も子もないと、全員が気を引き締め、ストックを駆使して慎重に下った。

     16時40分、位出谷避難小屋に無事到着。Bチームに温かく迎えられた。小屋はきれいに掃除され、なんと寝床まで準備されている。囲炉裏を囲み、Bチームが用意してくれたごちそうを前に祝杯をあげた。

    12月4日(日)

     翌朝5時、心配していた天気は予報通りの雨だった。登山道は昨日同様、雪が残り滑りやすいだろう。また、昨日の疲労をかかえたまま冷たい雨に濡れて今日もロング縦走をするのは低体温症の危険がある。メンバーの総意で2日目の山行は中止とした。

    今回はBチームのご厚意に甘え、宿泊装備の運搬や食事を全てお願いした。軽量化したおかげで体力に不安があるシニアメンバーでも、安心して事故もなく12km余りの長距離を歩き切ることができた。Bチームのみなさんには感謝の気持ちでいっぱいだ。以前なら少し無理をしてでも気力で歩き切ることもできたが、今後は体力に応じた山行とし、安全に登山を楽しみたい。

     

    Bチームリーダー(T.A)

    買い出し後、AB両チームの荷物を小屋まで運ぶ。雪がうっすらつもり、動物の足跡が小屋までついている。

    まずは小屋の掃除。Iさんが小屋の窓や椅子まで水拭きをされ、小屋がとてもきれいになった。

    川への水くみ・寝床の設営をし、炭に火をつけAチームを待つ。日が暮れないうちにAチームが小屋に到着!ほっとしたし、長距離、雪が積もる中をさすが!と思った。

    2日目は天候等もあり、中止とした。これからも体力に合わせた山行を続けていきたい。

    【ヒヤリハット報告】

     なし

    【写真】

    【大万木山・山頂】

    以上

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