アルパインクラブ(シニア)3月例会<頚城山塊・五地蔵山 高妻山>

    【日程】

     2023年3月4日(土)~6日(月)

    【行程】

     4日(土)

     戸隠キャンプ場P8:10~(弥勒尾根)~13:10五地蔵山(雪洞泊)

     5日(日)

     五地蔵山6:40~10:20高妻山11:05~13:40五地蔵山(雪洞泊)

     6日(月)

     五地蔵山6:00~8:50戸隠キャンプ場P ==広島

    【参加者】3名

    【登山概況】 リーダー(M.T)

    3月3日

     夜間の長距離運転を避けて民宿に前泊。快適。癖になりそう。

    3月4日

     戸隠キャンプ場前の駐車場所が空いているか心配したが、朝の8時頃はほとんど駐車している車はおらず、のんびりと準備する。天気は申し分ないほどに晴れている。この好天はしばらく続く予報なので、今回の山行は天気の心配をする必要がない。リーダーとしてはこれほど気楽なことはない。

    キャンプ場内の雪原をどのトレースが正しいトレースか見極めながら弥勒尾根の取付きまで進む。どこでも歩けるので危険な場所ではないが、途中沢を横切る場所があるので下手にルートを取ると思わぬ時間を取られることになる。

     弥勒尾根の取付きで一服していると単独行者が先行して上がっていった。

    弥勒尾根は結構傾斜があり、ラッセルが深いと時間がかかる。頂上の直下は急な広い雪面になっているので降雪中、直後は雪崩に注意する必要があるだろう。当日は雪も落ち着いていて、雪崩の危険はほぼ無く、トレースもありルートに迷うこともなかった。所々雪庇は出ているが大きなものはなかった。

     五地蔵山には13時頃に到着。時間がたっぷりあるので雪洞を掘ってみることにした。

    山頂直下の斜面に真っすぐ掘り進めていった。最初はそれほど積雪がないように思っていたのですぐにブッシュが出てくると考えていたが、3m程掘ってもしっかりとした雪であった。雪面から1m位残して横に2m程拡げて何とか3人が横になれるスペースを確保した。雪がしっかり締まっていたので、掘り拡げるのも大変な作業である。3時間半ほどかかってしまった。軽いテントが使える今の時代には雪洞を使う意味はそれほどないように思われるが、滅多に見ることのない積雪の内部を見ることができたのは良い経験になったと思う。

    3月5日

     6時40分に出発。計画は乙妻山までの往復であるが一応戻りのタイムリミットを11時にする。

    昨日はガスに隠れてはっきり見えなかった妙高山、火打山方面が良く見える。五地蔵山から高妻山方面にしばらく行くと北アルプスが姿を現す。高妻山への登りは急な広い斜面で雪崩が起きそうな地形をしている。

    10時20分に高妻山到着。乙妻山に11時には着きそうもないのでここで引き返すことにした。山頂で休憩しているとワンちゃんを連れた女性が一人登ってきたので記念写真を撮ってもらった。360度本当に素晴らしい光景である。

     この辺りの山はバックカントリースキーヤ、ボーダーにとっては天国みたいなところだろう。ボーダーが一人山頂付近から沢に向けて滑り降りて行った。乙妻山の斜面にもスキーヤーが数人登ってきている。

    14時前に雪洞に戻る。北村さんはイグルー作りに励む。私と田邊さんは雪洞前を拡げてテラスにし、コーヒーを淹れる。それぞれ午後の時間を楽しんだ。

    3月6日

     今日も晴。

    今日中に広島に帰らないといけないので6時に撤収、9時には駐車場に戻った。

    今回は雪洞泊初体験の二人と大パノラマのおまけで大変楽しい山行になりました。

    【ヒヤリハット報告】

     特になし

    【写真】

    【高妻山・山頂】
    背景の山は右から妙高山(100名山)、火打山(100名山)、焼山(300名山)