ゆうゆうクラブ5月例会<熊野古道小辺路>(交流登山)
【日程】2022年5月23日~2022年5月27日
【行程】5/23 8:40広島駅===15:00高野山宿坊
5/24 8:05高野山宝城院—11:00大滝集落11:10—13:10東屋13:35—15:10大股バス停—15:30ホテルのせ川
5/25 8:10大股バス停—11:20伯母子岳山頂11:45—14:00水ケ元茶屋跡14:10—15:50三田谷橋16:00—16:15農家民宿政所、山本
5/26 8:05三滝口登山口—10:40三浦峠10:50—14:40果無集落15:10—15:30十津川温泉
5/27 7:50ホテル山水===8:20熊野本宮大社9:20===18:00広島駅
【参加者】12名
【登山概況】 例会担当リーダー( Y)
世界遺産の熊野古道小辺路ルートは、信仰と生活が入り混じる高野山と熊野本宮大社の二つの聖地を結ぶ道で、今回は高野山~十津川温泉までの約50kmを3日間で南下することとした。参加者は、平均年齢が74歳の高齢と言えども昔取った杵柄のごとく、急峻な上り下りをものともせず全員無事にゴールした。
また天候も味方し、26日の午後からの小雨を除き五月晴れの好天に恵まれ、スギ・ヒノキ・コウヤマキの林の中を往時の旅人に思いを馳せながらの山行であった。
初日(23日)の宿泊は高野山の宿坊「宝城院」で、山門は赤穂城の裏門を移築した物、居間には旧宮家の籠や松竹梅の襖絵等があり由緒ある寺院であった。翌日(24日)は朝のおつとめの後精進料理をいただき出発する。途中コンビニで昼食等を購入し、金剛三昧院脇を通り薄峠へ向かう。薄峠からは水ヶ峰を経て大股バス停に向かうが、途中龍神スカイラインの路側帯を2km弱歩くこととなり、片側1車線のカーブが続き車・バイクが頻繫に通るので注意が必要。大股バス停からは「ホテルのせ川」の迎えの車で宿に入る。
25日は大股バス停からいきなりの上り坂で伯母子岳分岐まで息を切らせながら一気に登る。そこから小辺路ルートの伯母子峠までは一部通行禁止のため、ルートを変更し伯母子岳へ向かう。山頂は360度の展望で紀伊山地の山々が望め、ホテル特製の弁当と合わせ暫しの休息を楽しんだ。その後伯母子峠登山口まで長い下り坂を降り、分散宿泊予定の一つ「農家民宿 政所」に到着。もう一つの宿泊予定の「農家民宿 山本」は私の連絡不手際で800m先の三浦口バス停まで歩くこととなり、そこから迎えの車で宿に入る。
26日は三浦口バス停に各宿泊場所から集合し三浦峠に向かう。ここも橋を渡ってすぐに急峻な上り坂で途中、吉村家跡の奇怪なスギの防風林や三十丁の水場で喉を潤したりして三浦峠に到着する。三浦峠からは長い下り坂を西中バス停を目指し歩く。矢倉観音堂を過ぎ民家の佇む開けた場所に出る。小辺路ルートは通行止め箇所があり迂回ルートの道路を下り、西中バス停手前まで迎えに来たマイクロバスに乗る。
当初は蕨尾登山口から歩いて果無集落を訪れる予定としていたが、雨による石畳でのスリップ事故等の恐れからマイクロバスで果無集落まで行くこととした。雨の中ではあったが「天空の郷 果無集落」を見ることができ良かった。再びマイクロバスで蕨尾登山口そして宿泊箇所の「ホテル 山水」に入る。
27日はバスで熊野本宮大社へ直行、本殿および日本一の大鳥居をくぐり大斎原へ参拝し帰途につく。
終わりに、小辺路を踏破済みのSさんの適切なアドバイス、各任務を快く引き受けていただいた方々、そして参加のみなさんの温かいご理解とご協力で無事山行を終えることができ感謝申し上げます。
【感想】(H)
5月23日から27日にかけて熊野古道小辺路歩きに参加できとても楽しく歩くことが出来ました。以前中辺路4泊5日?で歩き、大辺路から伊勢路を9日かけて歩いたこともありことの他思うところがありました。高野山から南下して奈良県の十津川村に向かう山旅、どんな山道なのかワクワクでした。
山道はそれほど難なく、歩きやすくありました。印象に残っていることといえば、木々の間から突然色鮮やかな大きなツツジ?の木を目にした時です。思わず感歎の声を上げました。とても綺麗でした。
もう一ヶ所は帰る当日の朝宿舎近くを散歩した時のことです。雨に洗われた山々の美しかったこと、川の流れと、霧がほんの少し山にかかりしばし見とれていました。
行けて本当に良かった。もう二度と行くことはできないでしょう。あの広い十津川村になぜか愛着と懐かしさのようなものを感じます。どうかいつまでもあの美しい自然のままであってほしいと願います。
計画して下さったY様、D様、御一緒に参加した皆様お世話になりました。ありがとうございました。
【感想】(S)
この度、ゆうゆうクラブによる交流登山で熊野古道小辺路を歩きました。小辺路は、真言密教の総本山高野山と熊野本宮大社という二大聖地を最短距離で結ぶ参詣道ですが他の古道と比べて距離が長く、しかも1000ⅿ級の峠が連なるハードなルートである為、自分の脚力で予定のルートを歩き通せるか少々不安がありました。
初日は特に急登は無く少し気楽な気分でいましたがこれが油断でした。高野龍神スカイラインや舗装された林道歩きで不覚にも両足に豆を作ってしまい最終日まで痛さに悩まされながら歩いたものです。
翌日からはスタート直後からのきついアップダウンの繰り返しで噂通りの熊野古道の険しさを体感することが出来ました。
しかし道中の路傍の石仏や苔むした石畳等、平安や鎌倉時代から多くの先人が歩いたこの道を今、正に自分が歩いていると思うと北アルプスとは違う何か荘厳な雰囲気を感じることが出来ました。更には整備をされた登山道や各集落には東屋や清掃の行き届いたトイレが設けられており、住民の方の登山者へのいたわりの心を伺うことが出来て感謝の気持ちでいっぱいです。
日程の都合で十津川温泉から熊野本宮大社まではバスでの移動となりましたが、近いうちに改めてこ残りを歩き通してみようかと思っています。
最後に今回、企画担当されたSさんを始めとしてゆうゆうクラブの諸先輩方にはいろいろお世話になり
ました。素晴らしい交流が出来たと思います。また機会があればご一緒させて頂きたいと思います。有難うございました。