山楽山学クラブ8月例会<カレイ谷>

    【日程】2020年8月8日~2020年8月9日

    【行程】8/8 夢ファクトリーみささ10:30集合 セルフレスキュー勉強会

        8/9 宿舎8:00==8:25カレイ谷8:35—8:40カレイ谷分岐—11:15支流分岐11:25—11:40昼食12:00—12:40滝12:50—13:00滝13:30—14:40芦谷合流点(沢装備外す)15:10—15:50安蔵寺トンネル登山口16:00==16:30夢ファクトリーみささ

    【参加者】13名

    【登山概況】 例会担当リーダー

     数年前、先輩会員に連れて行っていただき、キレンゲショウマの群落を目にした。その時の光景が目に焼き付いて離れなかった。その思いを会員に味わってほしく企画した。カレイ谷は私の思いをつけとめ、見事なキレンゲショウマの群落を見せてくれた。カレイ谷は穏やかな沢で、数か所ロープが必要な場所もあるが、沢経験の浅い人でも快適に歩け、楽しめる。水量は以前訪れた時より多く感じたが、猛暑の街中よりはるかに過ごしやすく快適であった。カレイ谷は支流が多く、ルートを見逃しがちであったが、吉村さん、落合さんのリードで誤ることなく、稜線に抜けることができた。出渓し、稜線直下は急勾配の草付きのルート、沢靴で歩くのはつらかった。沢靴を履き替えたメンバーもいたが、パーティーとして履き替える指示が出せなかったことが課題として残る。

     前日はツェルトを張りビバーク体験後、セルフレスキューとして、搬送訓練を行い、各人が体験し、その大変さを実感した。同時に手を骨折したと想定し、固着包帯、三角巾で処置を行った。併せてガイド協会のファーストエイドキットの内容を確認した。

     山行後、反省会を行った。

     ・コロナ禍の例会山行で「うつさない・うつらない」を念頭にコロナ対策を行ったが、物事に集中するとコロナ対策がおろそかになる

    ・谷及び支流の状態が一目で判断できる遡行図の準備がなかった

    ・メンバーによるレベルが違いから、自分の思いを言い出せない場面もあった

    以上、思いつた点を羅列した。詳細は事務局から発信の議事録を参照のこと。今後の山行に活かしていきたい。

     

    【感想】

    初日はセルフレスキュー勉強会ではツェルト張りから始まった。先月、初めてツェルト設営を習った時は割と簡単に出来た記憶が・・・今回は地面が固くてペグを刺すところから苦労し惨敗だった。救急では、医療担当になったら何が必要か他、ザックやロープによる搬送方法を学んだ。実践すると色々な気づきがあってよかった。水で固まる包帯ギブスの威力も記憶に残った。

    翌日はメインのカレイ谷沢登りへ。このコースはずっと膝下の水量で簡単な沢だと聞いていたが、地図上で想像する以上に距離を感じ(ネット検索してもログが見つけられず)、後半もう沢は終わるかと思ったらまだまだで出渓ポイントもかなり上にあった。中盤にお目当てのキレンゲショウマに出会え、その後斜面にたくさん咲いていた。黄色い丸い蕾と花びらの可愛らしい花は前日に車窓から見たキツネノカミソリと供に初逢瀬。

    小さな滝の水の中を探って足場を見つけるコツを教わってからスムーズに通過出来るようになった。記録係で防水対策が不十分でメモ紙が浸みてしまったり、携帯が素早く出せなかったところは今後の課題としたい。

    何より全員無事に楽しく歩けてよかった。

    コロナ感染予防を取りながらでしたが、2日間、山楽山学のテーマである山を通して楽しみあり!学びあり!の山行でした。ご一緒した皆様、お世話になり有り難うございました。(吉部)