ユースクラブ 6月例会<歩荷トレーニング 九重連山縦走>

    【日程】2014年6月7日~8日
    【目的】夏合宿に向けての歩荷トレーニング
    【行程】
    【1日目】牧の戸峠→扇ヶ鼻分岐→星生山→久住分れ→久住山→天狗ヶ城→中岳→白口岳→鉾立峠→坊ガツル(テント泊)
    【2日目】坊ガツル→平治岳→坊ガツル→長者原

    【参加者】池本、津戸、江角、山形、潤米
    【登山概況】
    九州地方は梅雨入りしていたものの、僕らを歓迎するかのようにピタリと雨は止んでいた。
    車2台を出して前日に長者原駐車場にそれぞれ入るが、無事に合流することができた。互いの再会は軽い笑顔でというのが登山者の常だろうか。それぞれが逸る気持ちを押さえ、バスに揺られて牧ノ戸峠に移動した。いよいよ登山開始だ。
    雲海を見下ろしながら順調に登っていく。星生山以降は悪く言えば曇り、良く言えば直射日光の影響がなく比較的歩きやすい山行となった。ただし、山の素晴らしい景観とは対照的にミヤマキリシマを食べる虫(シャクトリ虫)の数に度肝を抜かれたのも確かだ。
    今でも目を閉じれば、あの強烈な光景が目に浮かぶ。この虫のせいで初日の行程ではミヤマキリシマは残念ながら全滅していた。
    沓掛山以降は先頭を歩くリーダーを度々変えながら、歩みを進めていく。リーダーは後方を歩く人のペースにも留意する必要がある。順調に中岳を通過し、計画段階では予定になかった稲星山も行程に追加し、無事に白口岳まで到着した。初日の核心は何と言っても白口岳⇒坊ガツルのルートだろう。
    前日までの雨で地面がぬかるんでいたため、驚異的なヌルヌルが僕らに襲いかかってきた。筆者の記憶が正しければ江角さんは少なくとも3回はスッテンコロリンしていた。坊ガツルには14:10に到着し、早々とテントを設営することができた。雨が降る場面もあったが、鶏肉のマヨネーズ和えに舌鼓を打ち、宴会を楽しんだ。軽量化のためにはお酒も軽量化する必要があるが、その定説と真っ向勝負したのが潤米君だ。彼はワインボトルをそのまま担いできたのだ。確かに歩荷トレーニングには良いが、僕は「どうかしてるぜ」と心の中でつぶやいた。
    詳細は割愛するが、衝撃的な事件もあり、2日目は潤米・山形のみの山行となった。木々のトンネルを抜けると辺りは一面のミヤマキリシマだった。「心が打たれる」とはあの瞬間にある言葉なのかもしれない。平治岳、人が押し寄せる理由が分かった。早くから登り始めたので渋滞の影響はなかったが、繁忙期は渋滞を予想して計画をたてることが大切だと感じた。
    下山後は九州の温泉で汗を流し、広島への帰路についた。

    今回のルート
    kujyu1