山楽山学クラブ・個人山行・水晶岳

【日程】2025年9月30日(火)~10月3日(金)
9月30日(火) 広島(8:06)―名古屋―高山―新穂高温泉―ワサビ平小屋(16:58) 泊
10月1日(水) ワサビ平小屋(5:35)→小池新道入り口→秩父沢出合(6:41)→
シシウドが原→鏡平山荘(8:56)→弓折乗越→双六小屋(11:10) 泊
10月2日(木) 双六小屋(5:36)→巻き道→三俣山荘(8:04)→鷲羽岳(9:32)→ワリモ岳→
ワリモ北分岐(10:15)→水晶小屋(12:32)→水晶岳(11:36)→水晶小屋→岩苔乗越(13:15)→黒部川水源地(14:29)→三俣山荘(15:05) 泊
10月3日(金) 三俣山荘(5:44)→巻き道→双六小屋(8:02)→弓折乗越→鏡平山荘(10:23)
秩父沢出会(11:37)→小池新道入口(12:23)→ワサビ平山荘(12:36)→
新穂高温泉(13:33)→広島(21:33)
【参加者】1名
【登山概況】(M.Y)
予報では10/2のみ晴れ。水晶岳登頂はこの日しかない。そのため前日10/1は三俣山荘泊を双六小屋泊に変更し雨覚悟で入山した。そのため10/3の帰路時間が140分増えるが雨のリスクを減らすことを優先する。雨の降り出しが遅れ山行中小雨に降られたのは30分ほどだったが、双六小屋到着後激しい雨となった。
10/2予報通り晴れ。紅葉の巻き道を通って三俣山荘に着く。使用しない荷物を山荘にデポし1年ぶりの鷲羽岳に向かう。鷲羽岳からワリモ岳の岩稜ルートは短いながら西側が切れ落ちている。滑落すれば水晶岳岩稜ルートよりも危ないと思われた。ロープのあるトラバースは用心すればそれほどでもない。
ワリモ北分岐から水晶小屋へ向かう。出会った登山者たちは祖父岳から水晶岳をピストンして鷲羽岳に向かうらしい。この時間帯に水晶岳に向かうのは私を含め3人程度だった。水晶小屋は小屋仕舞いでイエローヘリが荷物を運んでいた。その合間に水晶岳に登る。水晶岳の岩稜ルート(危険度C)はホールドが多く軽快に登れた。狭い山頂、登山者が少ないので独占させてもらい恒例のお抹茶を点てて頂く。秋晴れの空の下360度の山並み(槍ヶ岳・鷲羽岳・薬師岳・烏帽子岳・野口五郎岳・大天井岳)を味わう。今夏、計画を2回中止にしてヘコんでいた私の心はすっかり癒やされ、秋晴れに感謝しながらどこまでも続く稜線を眺めていた。
大天井岳あたりににわか雨が降っているような雲が見え西空に灰色の雲が出てきたのでワリモ北分岐に引き返す。水晶岳には鷲羽岳・ワリモ岳ルートで来たので三俣山荘への帰路は黒部川源流ルートをとる。ここ数日の雨のため登山道に水が流れ込み歩きにくい。三俣山荘までの登りがきついという情報もあったが、私には源水地までの下りの方が長く感じられた。ただこのルート、他の登山者は見あたらない。「ここにいるのは私だけ。黒部川源流域と私だけ」と一体感を感じることができた。
10/3日の出を見て出発する。この日も紅葉と槍ヶ岳の景色を堪能した。帰路は計画より140分行程時間が伸びている。焦りから膝を酷使しないよう「ゆっくり、ゆっくり」とペースコントロールを意識した。また捻挫や転倒をしないようステップも見極めながら歩いた。そのため新穂高温泉のバス時刻が迫ってしまう。結果、小池新道入口から新穂高温泉バス停までの林道をぶっ飛ばして歩くことになってしまった。まあ膝も壊れずバスの時刻にも間に合ったのでよしとしよう。好天気のお陰で縦走を堪能することができたと感謝している。
【ヒヤリハット報告】
なし


