初級者登山教室<赤ナメラ(沢登り)>

    【日程】2025年6月15日 
    【行程】スパ羅漢8:35-9:05赤ナメラ沢入渓点9:35-10:30渓流登攀赤ナメラ-12:00-F10付近(高圧電線下)-13:00赤ナメラ沢 出渓点-14:30スパ羅漢
    【参加者】12名

    【登山概況】リーダー(M.T)
    前日まで梅雨空で雨が降ったり止んだり、はっきりしない天気。ただし天気予報で報じていた程には大雨というほどには降っていないようだったので決行することにした。入渓地点で小瀬川の本流を渡渉する必要があるのでそこの水量だけが心配の種だった。当日は少し早めに出発してとりあえず入渓地点を偵察。簡単に渡渉できそうでひとまず安心する。集合場所に行ってみると早くも全員集合していた。点呼した後出発。入渓地点で沢靴に履き替えてもらって順次渡渉してもらう。ここはお助け紐を出す。赤ナメラに入ると涼しい。沢で滑らない歩き方を説明した後ゆっくりと沢の中を歩く。最初の少し大きな滝でフィックスロープを張る。皆さんアイゼン尾根で経験しているのでスムースに通過できた。あとはナメ、淵、小滝が連続して現れる。天気も良くなり皆さん楽しみながら歩いている。送電線が横切っている地点で昼食。昼食後しばらく沢を辿ると水流も弱まり沢底が砂地になってきた。林道が沢を横切る地点で出渓。あとは林道をくだる。赤ナメラは最初に経験する沢としては最適の沢だろう。
    【感想】(M.Y)
    6月15日朝、曇り。集合場所の駐車場には集合時間前からすでに参加者が集まり、雑談を交わしていた。前日の大雨で、今日の山行は中止かもと思っていた者がほとんどで、気分がなかなか盛り上がらない。予定の時刻になり、講師の「集合!」の声のもと、皆が入渓地点に向かって一斉に歩き出す。入渓場所に着き、沢靴に履き替える。人の丈ほどのコンクリート壁を乗り越えて入渓。平常時より10㎝以上増水した川の中は流れも速く水も冷たい。流されたくないという気持ちが水への恐怖に変わるが、講師陣の温かい見守りで不安が和らいでいく。しばらく渡渉を続け、送電線が上に見える標高670m地点で昼休憩。エネルギーを大量消費したためか、思った以上に食が進む。おにぎり2個をあっという間にたいらげた。このころになると雲が抜け、空が明るくなり太陽の日差しが谷間に射しこむ。後半は大滝の横にロープを張り、クレムハイストの実践。今回は、結び目を先に引き上げるのを忘れなかったので上手く登れた。だが、成功の後に失敗あり。川の深みに入るのが嫌で、岩場をへつっていこうとしたが、足を滑らせ水の中へドボン。そこが、かなり深い場所だったのか頭まですっぽり水の中に入ってしまった。すぐ、近くにいた人が来てくれて、大丈夫かと声をかけてくれる。誰かが近くにいてくれることで心が落ち着き、パニックにならずに済んだ。有難い。さらに渡渉を続けると、前方に2個の大きな水道管が現れ、林道が見えた。あとは林道歩きを1時間ほどして駐車場にたどり着き終了。疲労感はあるが爽快感でいっぱいだ。冷静な天候予測で、山行中止をせず決行してくださった講師陣に感謝。存分に沢登りを満喫した一日だった。
    【ヒヤリハット報告】
    特になし