初級登山教室(雪山テント泊講習会)
【日程】2026年1月17日(土)~2026年1月18日(日)
【行程】
13:00~ 挨拶、説明
13:15~ 雪山装備紹介
14:00~ 入山
14:30~ 東屋着、テント設営
16:00~ 食事作り
20:00~ 就寝
5:00~ 起床、食事作り
6:00~ テント撤収
7:00~ 下山開始
7:30 下山完了
【参加者】7名
【講習の概況】サブリーダー(S.M)
●雪山テント泊の魅力
・どこでも歩ける、どこでもテント場、どこでも水場、自由自在な山行。
・行動時間、夏の数倍、余裕を持つ、午後3時にはテント場決める。
●雪山の注意点
・とにかく天候に注意。
・歩行能力(雪道、スリップ、転倒、滑落)
・ナビゲーション能力(地図読み、道迷い、ホワイトアウト)
・雪崩(斜度30度前後、樹林帯でも起こる。笹原の新雪注意。)
●雪山道具の紹介
・ウエア類 ハードシェル(中国山地は雨具でも可)、
冬靴(専用、オールシーズン用、コバ付き)、雪用スパッツ
・装備 アイゼン、靴に合うか、事前サイズ調整必ず、
アイゼン、チェーンアイゼン、ワカン、スノーシュー、ストック(スノーバスケット)
●テント場の選び方
〇緩やかな稜線下、尾根、樹林帯 ×風の強い尾根やコル、樹林帯でも谷下の雪の吹き溜まり
テントの向きは風下、踏み固め、竹ペグ、小枝利用、ストック、ピッケル、スノーシュー利用
スノーフライ、雪山専用、保温、透湿性、防水性なし、換気注意
●テントで使う道具
・シュラフ、シュラフカバー、シュラフマット
・ガス缶は冬用のもの。電子ライターは着火しない
・スコップ 雪山の必需品、テント場作り、雪かき、脱出、救助等、
●雪山の食事:水の作り方、ビニール袋、
●テント内の整理
ザックの中身を出し小分けにして寝袋周辺に置く。薄くなったザックは、体や足の下に敷く、
【感想】(T.Y)
雪国育ちだし、スキーをそれなりにやってきて雪には馴染みがある。しかし、雪山登山は禁断の領域と認識してきた。またまた”魔境”である。
理由は大きく2つ。ひとつは、リスクが高いという点だ。山の映画では、何となく雪山で人が死ぬ。
また、トイレ問題は私の中では最大だった。無雪期なら山小屋に課金すれば快適に用を足せる。だが冬山は小屋が閉まる。私の生理現象はどうするのか。だから私は雪山には登ることはないと思っていた。
ところが、会の活動が見えるようになってきた 11 月ごろから、学び合う様子に刺激を受け、気持ちが少しずつ変わっていった。この環境なら”魔境”雪山に足を踏み入れてもよいのではないか。まずは「かっこいいから」という理由でピッケルを購入した。3万円のオブジェである。そのオブジェを部屋に飾ってみると、もれなく、ぜひともこれを使って雪の上で行動してみたい気持ちが芽生えた。とはいえ雪山は本当に命に関わる。行くとなれば装備に妥協はできない。「冬のボーナスが貰えなかったと思えばいい」という助言(悪魔の囁き?)が抜群の効力を発揮し、もろもろの主要装備を一気に揃えた。
そうして迎えた初雪山行。いきなりテント泊付きというのは我ながら思い切ったが、トイレの問題ともっとも真正面から向き合える気がした。冬ならではのテント場作りは、斜度をみながら設営場所をきめる。足でザクザクと雪を踏み固めて整地すると、雪山が生活の場に早変わり。
いよいよ問題のトイレが我慢出来なくなってきたのは、夕飯を囲み始めた時間だった。ちょうど『山学山楽にはトイレ職人がいる』という話で盛り上がると、Nさんにやる気が点火。一緒にスコップを持ち、トイレを掘った。仕上げはツェルトを張り、目隠しまでした。排泄という生理現象をどうするかも雪山では技術だと感じた。最大の不安要素だったトイレ問題は、一気に解消された。なければ作ればいい。人間欲が出てくるもので、場所や雪量、時間が許せば、次回は、さらなる高みをめざし、便器にもこだわった芸術点の高いトイレを作成してみたい。
Sさんが「雪山は、どこでも歩けて、歩けた場所をテント場にできる」と話してくださったのが印象に残っている。危険な場所、制限の多い世界だと思っていた雪山は、心技体次第で、行動の選択肢が広がるフィールドに変わっていくらしい。
夜、腰が痛くなり、姿勢のせいかとモゾモゾしていたが、原因は地面からの冷えだと気づいた。次の機会では、対地面の防寒対策をもっと工夫しようと思う。
たくさん準備をしてくださった講師のみなさま、ご一緒してくださったみなさま、ありがとうございました。楽しいデビューでした。今後もいろんな山行にチャレンジしていきたいです
【まとめ】リーダー(N.S)
今回スタッフ2名が急遽体調不良で欠席となり前日から準備にバタバタとしたが、事故なく終えることができた。雪は少なかったが雪上にテントを張ることができ、気温も0°前後で初心者には丁度良い条件であったと思われる。テント泊について概ね必要な内容はできたが、事前に詳細なスケジュールや内容を決めておらず、もう少し時間を有効活用できれば、より細かな内容ができたと思われる。
メンバー全員で暖かい鍋を囲みクラブの垣根を越えて親睦を深めることができたことは一番の楽しみであった。今後もメンバーと共に少しずつステップアップしながら厳しい雪山を楽しんでいきたい。
【写真】



