アルパインシニアクラブ8月例会<寂地山周辺・沢登り>

    【日程】

     2025年8月23日(土)~24日(日)

    【行程】

     23日(土)

     広島=寂地狭駐車場7:50~11:00ミノコシ峠11:45~(アシガ谷下降)

     ~17:00河津狭との出合(泊)

     24日(日)

     河津狭との出合6:15~(河津狭遡行)~16:00犬戻し分岐16:15

     ~18:00犬戻しの滝(遊歩道)~19:15寂地狭駐車場(解散)=広島

    【参加者】

     6名

    【登山概況】 例会担当リーダー( M.T)

     4年前に同じルートを歩いたことがある。その時はミノコシ峠に上がる手前で寂地峡の智元谷というところを歩いた。その時はアシガ谷の堰堤を越えるルートが良く分からず、時間切れで堰堤の上流で泊まることになった。おかげで翌日の行程が長くなり下山が遅くなった経験があったので今回は智元谷を割愛して実施した。

    8月23日(土)

     集合場所予定通り7時半に全員集合。7時50分に寂地峡の駐車場をスタート。ミノコシ峠までは一般登山道を黙々と歩く。暑さで最後の登りがこたえた。Yさんが少し遅れる。沢に入る準備を整えて少し休憩。アシガ谷上部はブッシュを繋ぎながらゆっくり下降。やがて水が流れ出し沢らしくなってくる。一か所ラッペル下降を行い下っていくとやがて問題の堰堤の上に到着。思っていた以上にここまでは順調である。堰堤の高さは30m近くあり、ラッペルの支点も取りにくい。左岸側の草付きは崩れた岩が重なっており丁寧に登らないと落石を起こしそうなので一人一人慎重に登ってもらう。尾根に出てアシガ谷の左岸に切れ込むルンゼにラッペルで下降し(30m2P)堰堤の下に降りる。そのあとは滝横を1P10mラッペル。ナメ底になり河津峡の出合に着く。泊りの沢山行も去年の夏から3回目なので慣れてきたようだ。皆でタープを張り、薪を集め早々とビバークの準備ができた。夕食はご飯を少し焦がした位で大変おいしかった。夜は少し雨がぱらついたが暑くもなく、不快な虫も少なかったのでゆっくり休むことができた。

    8月24日(日)

     4時半起床。火を熾し直してお茶を沸かしながらラーメンも作りながら、手の空いている人はタープの撤収を行う。6時過ぎには出発できた。大滝の手前には9時半ごろ到着。一息入れて大滝の登攀。最初の三段の滝は簡単にフリーで越していく。最後の大滝15mは右岸のルンゼを登って右の尾根に出てそこからラッペルすることになる。ルンゼ内には巨木が倒れ込んでいるのでルンゼの側壁を登ることになる。ホールド、スタンスはあるがすべてヌルヌルでなんとも気持ち悪い。Tさんリード。2m程登ったところでスリップし下まで。スポットもしていたので怪我はなかった。その後、荷物は吊り上げることにし空荷で登ってもらった。5m程のところにカムを決めランニングを取った。そのすぐ横の流木にハーケンが打ってあるというのでそれもランニングにして登り始めた直後フォール。止めることはできたが危なかった。その後は難なく登り切り、後続も危なげなく登ることができた。荷物の荷揚げもスムースに行うことができた。ここの通過に2時間以上かかった。その後1か所滝の横に5m程Fix。源頭の様相になり倒木が増えてきたので14時半ごろ沢から出て右の斜面を上がる。たまたま右の方が踏み跡のように見えたのでそっちに向かってしまったが左に上がった方が縦走路は近かった。16時前、藪の中を1時間程さ迷って何とか縦走路に出た。犬戻し峡への分岐で沢道具を解除し、登山道を下る。寂地峡駐車場19時15分着。

    【ヒヤリハット報告】

    その1  アシガ谷の堰堤の巻きで草付きを登る箇所。大きな石が落ちてきた。危険予知ができており一人一人登っていたので大過なし。

    その2  Tさんが河津峡大滝のリードで高さ約2m程登ったところでスリップし、グラウンド。スポットしていたのでかすり傷程度で済んだ。その後ザックをおろして再度登ってもらった。4m程登ったところでカム(C0.75)とすぐ隣の巨大な流木の打たれたハーケンにもスリングをかけてランニングを取った後、登ろうとしたところ再度スリップした。何とかランニングがきいてくれて止めることができたが危なかった。

    【写真】

    【 河津狭 24日7時50分 】

    以上