アルパイン(ユース)12月例会<大山三鈷峰>

【日程】2024年12月11日(水)
【行程】7:45大山寺-8:45下宝珠越−11:00ユートピア避難小屋12:00−12:25三鈷峰12:55−14:10下宝珠越−14:45大山寺
【参加者】6名
【登山概況】リーダー(D.M)
鳥取県に位置する大山系三鈷峰(標高約1,516m)において、冬季雪山登山の訓練活動を実施した。スノーシーズンに向けて、積雪下での行動スキル・装備の確認・各個人の能力強化に有意義な成果を得ることができた。
午後から降雪があったが、尾根上ではビーズのようなサラサラした雪で快適。樹林帯に降りると気温も相まってベシャっとした湿雪にかわり、冷えを感じた。来週末の冷え込みでさらに雪が積もれば、本格的な雪山となりそうだ。
本格的な冬に入る前に経験を積むことができたようだ。自分の体質に合わせた服装や道具の選択、アイゼンやピッケルの装着と持ち歩き方などを模索した。
食料の忘れ物に関しては後述するが、私自身山岳会のリーダーの経験がなく、記録係などの分担、持ち物やコースの相談の時間を作れなかった。次回に活かしたい。
【感想】
(S.M)
今回の三鈷峰登山を振り返ると、冬山の厳しさと美しさを、身をもって体験しました。降りしきる雪で足元のトレースはなく、深い新雪を進むたびに体力が削られていく感覚は、夏山では味わえないものでした。
稜線上は5~10m/sの風が吹き荒れ、悪天候下でのバランスや装備の使い方、そして精神的な落ち着きが問われました。特に山頂直下のガレ場では、雪と氷が混ざり不安定な足場を慎重に確保しなければなりませんでしたが、その分、登りきった後の達成感は格別でした。
今回、私自身が昼食を持参し忘れたことは大きな反省点です。自分の不備があれば、それが全体の行動にも影響を与える可能性があると痛感しました。幸いメンバーの助けで無事乗り切れましたが、今後は装備点検や行動計画をより丁寧に行い、ミスを減らしていきたいと思います。
この経験を通じ、私は自然の威力や冬山行動の難しさを改めて学びました。自然を敬い、自分の限界を理解し、必要な準備を怠らないこと。そしてメンバーとの連携を常に大切にしながら、より安全で充実した次の山行へとつなげていきたいと強く感じています。
(N.S)
昨年、支部の雪崩講習会、岳連の雪山講習会を経て雪山の基礎知識技術を学び、今回が初めての本格的な雪山登山であった。
今回の目標は、アイゼン、ピッケル等の雪山装備の取り扱いに慣れること、雪山の環境に適応することであった。
ベテランメンバーの指導を仰ぎ、慣れないアイゼン歩行、ピッケル操作に少しずつ慣れることができた。今後、滑落停止などの訓練でさらに技術を身につけたい。しかし難しかったのがレイヤリングである。汗をかかないように薄着を心がけ、途中で適宜脱ぎ着していたが、汗冷えを起こしてしまった。環境に応じて自分のベストなレイヤリングを見つけたい。
若いメンバー主体の和気あいあいとした楽しい山行であった。山行を企画してくれたリーダーDさんと、いろいろ助けてくれたメンバーに感謝したい。
最後に、山行には必ず食料を忘れる方がいるので余分な食料は持って行って損はないということを改めて教訓としたい。あと箸も。
【ヒヤリハット報告】
第一に計画書を部長確認までしてもらっていたが、計画書を指導部に提出していなかった。規定通り提出している会員にも申し訳のたたないことであり、再発防止に努め、メンバー間でも確認を徹底いたします。
またメンバー2名が車に食料を置き忘れて、食料を共有した。下山中、メンバー1人のアイゼンがズレていて装着し直した。
装備、ウェアリング、体力等に大きな課題は見受けられなかった。

