個人山行<東温アルプス 皿ヶ嶺、梅ケ谷山>
【日程】2024年7月5日~2024年7月6日
【行程】7/5 11:15白糸滝登山口11:45—14:00風穴14:20—15:50皿が嶺16:10—16:30竜神平小屋
7/6 竜神平小屋6:30—7:30陳ケ森7:50—8:45前々司山8:55—11:00梅ケ谷山11:30—12:20樽谷山12:50—14:40白猪滝下山口
【参加者】6名
【登山概況】 担当リーダー(M.S)
山楽山学クラブ7月大山地獄谷例会を悪天候のため中止。そこで休みを取っている参加者有志で好天予想の四国に向け企画を変更した。東温アルプスは石鎚山系の最も西側の縦走路である。見どころは標高1150mの湿原、竜神平。残念ながらお花畑は季節の合間で見られなかった。広い湿原は雄大な雰囲気を持っている。湿地に流れる水も十分で、夏でもビールを冷やせるだろう。愛媛大の竜神平小屋の快適さも魅力だ。
2日目は高温多湿で発汗が激しい。眺望もなく、ひたすらアップダウンの縦走路が続く。
なんとかハイライトの梅ケ谷山までの急登を全員で登り終えた。ここで2班に分かれ、先発隊はほぼコースタイムで下山、後発隊は約2時間遅れて下山した。
後発隊は熱中症に注意して歩く消耗戦だった。およそ30分間隔で休憩し、休憩も長めにしっかり体を休めた。ペースも一定になり、これ以上の体調悪化をさせることもなく下山できた。悪条件の中、汗だくで10時間歩き通したことはよく頑張ったと思う。
反省点としては、寝不足、暑さ慣れやトレーニング不足があったと思う。
また、遅れたメンバーは共同装備を持っていた。リーダーが早めに他のメンバーへ配分できなかった。
今回の収穫は、ゼロ富士を達成したユースのYさんと歩けたことだ。視点が変わり学ぶべき所がある。よい刺激になった。
【感想】E.Y
晴天で日差しが照り付ける。登山口で温度計は25℃。歩き初めてすぐ汗が吹き出し止まらなくなった。沢があったので立ち寄ったりするが、タオルで首筋を冷やしても瞬間でまた汗が流れ落ち頭から湯気が出そうだった。
しかしその山腹には「風穴」という有難い場所があった。岩の穴辺りから冷気が出ていて温度計を見ると15℃!天然クーラーで火照った身体は一旦リセットされた。この規模の「風穴」は初めて見た。ここで皿ケ峯からのたくさんの下山者を見かけたが、ハイキングコースの人気が伺える。
山頂に向かう稜線に出て振り返ると遠くに瀬戸内海や島が見えた!この縦走路では希少な展望だった。時々、登山道の側にササ百合が目を楽しませてくれた。皿ケ峯山頂付近の薄ピンクの群生は見事だった。
宿泊する竜神平小屋の前は広く開け、一面の緑を眺めながらテーブルに付いて日没まで皆でビールを飲みおしゃべりしながらゆったり過ごす時間は至福の時だった。
二日目も猛暑が続いたようで1000m越えの山中でも暑さを感じた。小アップダウンの繰り返しで全身汗だくに。アミノバイタルを頂いて補水。ハイドレーションもセットするべきだった。バテ気味2名を含めて二班に分かれることになり、私の荷物の一部は先発隊に預けられた。いつもなら相当情けないけれど、私は4ヶ月ぶりの登山でこんなもんだろうと観念し、ゆっくり組で休憩長めに進んだ。
終盤は沢伝いの登山道が崩落して歩き難かったけれど登山ルート的には面白かった。
今回「大山地獄谷」から天候の関係で代替案となったが、クラブや世代を超えたメンバーで山を楽しめ、間違いなく思い出に残るよい山行の一つとなった。
泊付縦走は相当な体力が必要だと再認識した。次回の山行に向けて日常の登山トレーニングをもっとしよう。ご一緒頂いた皆様、大変お世話になりました。
【ヒヤリハット報告】
なし