アルパインクラブ(ユース)8月 夏合宿<東赤石山系 銅山川 床鍋谷>

    【日程】2023年8月14日

    【行程】

    8時床鍋集落入渓→滑滝→大滝18m→大滝40m→床鍋山登山道下山→床鍋集落下山。

     

    【参加者】3名

     

    【登山概況】 例会担当リーダー(T)

    当初、夏合宿の山行計画として北アルプスの金木戸川に2泊3日で行く予定だったが、台風の影響で急遽、予備案の、愛媛県床鍋谷の沢登りに変更した。台風が関東方面に進路をとる予報だったが、徐々に近畿方面に近づいてきて、四国にも影響が出る予報だったので、早めに現地に到着する予定だったが吉野家で朝食をゆっくり食べてしまい到着は8時になった。遡行図に記載してあった駐車場が見当たらず路肩に車を停める事に。そそくさと準備を済ませ入渓地点へ。遡行図では水取入口より入渓となっていたが、手前の集落のそばより入渓。しばらく進むと大きな堰堤が見えてきたので、いったん沢を出て右岸の踏み跡をたどり堰堤を越える。堰堤の上は平坦になっており焚き木も沢山あり、ここに前泊入りして焚火をするのも良さそうだ。序盤はアップに良い小滝が適度に出てくる。水が綺麗で渓相も良く気持ちが良い。岩はヌメヌメしていてソールはラバーに軍配があがる。入渓して1時間程行くと9mの滑滝が現れる。直登しようと思っていたが水量が多く左岸を高巻く事に。その後も直登できる滝が多く、シャワークライミングを楽しみながら進むと18mの大滝に到着。ここは遡行図のとおり左岸を巻く。細いバンドを慎重に横切った後、一部ハングしている場所を登る。お助け紐も垂れていたので、簡単に越えられると思ったが、ハングしている事もあってか意外と難しく、確保してもらい何とか突破。標高1100mを越えた辺りから徐々に開けてきて日光が当たりだす。その影響なのか岩が苔苔してきて標高があがるにつれフェルトの方が良くなってきた。巡視路の鉄橋を越えほどなくすると、この沢最大の2段40mの滝が姿を現す。東赤石カンラン岩体が印象的だ。はじめにOさんにリードをしてもらった。2ピッチ目を私が行き途中から滝の中を直上して突破。ゴロゴロした岩を詰めると次第に水量が減り登山道と合流。近くに現在位置の情報を掲げたレスキューポイントの標識があった。針葉樹の登山道を2時間降り下山。三年連続で金木戸の沢登りを計画していて、毎年台風で断念。今年こそは行けると思っていたが、又もや直前に台風が2つも発生して本当に残念だった。来年も懲りずに計画してチャレンジしたい。

    【感想】O

    初めての四国の沢かつ一般に流通しているガイドブックに記載されている場所で、ガイドにも、さほど難所もなく、初級者でもシャワーを浴びながら沢登りの醍醐味を味わえると記載されており、楽しみにしていました。(ガイドブックでは2級下の沢)

     結果は大満足でした。私は沢登りの経験が少なく、昨年行った大崩山の祝子川を例外として、沢といったら、暗いか寒いかのどちらかでしたが、山行当日は天気が良くて暖かく、渓相も穏やかで楽しい山行きになりました。沢の水量もそこまで多くなく、穏やかに流れていたのも良かったと思います。

     何か所もある10m以下の小滝やナメを越えてから遡行終了点間際の2段40m大滝に至るのですが、この大滝が大変にきれいで感動しました。また、遡行終了点までつめ上がると整備された登山道につき当たり、下山も快適でした。こういった渓相のきれいな沢なら、また登りたいと思いました。