山楽山学クラブ12月例会<石見銀山街道>
【日程】2022年12月10日~2022年12月11日
【行程】12/10 銀山公園駐車場9:45—10:20龍源寺間歩—11:22降路坂茶店跡—12:22西田ヨズクの里13:00—14:52やきものの里15:10—17:00温泉津
12/11 温泉津7:00—7:50琴ヶ浜—10:55柑子谷地区11:08—11:30要害山(山吹城跡)12:30—13:30銀山公園駐車場
【参加者】9名
【登山概況】 例会担当リーダー( M.S )
街道は一部不整備の所もあるが,問題なく歩ける。標識や遺構の説明看板もあり,大きく迷うことはない。注意することは,民家の庭先は静かに通行すること,地元の方には挨拶をすることだ。
初日は,広島の毛利氏が築いた街道。銀山には精錬技術が伝わり十数万もの人が働いていた。人,物,銀が移動する大動脈で,北前船,温泉街としても賑わった。
銀山から難所の降路坂で崩れた所が1か所あり,慎重に歩く。ふもとの西田地区では,地元のご住職に声をかけられる。当時は馬から牛(急坂に強い)に荷物を積み替える宿場町で,芝居小屋まであったそうだ。山中の石畳を歩き,やきもの館に着く15段の登窯は迫力だった。江戸から昭和初期まで丈夫な生活用品として水がめなどが生産された。
最後は海岩歩き。銀が積み出された鼻ぐり岩を巡る。キャンプ場では若い管理人から鼻笛が披露されると不思議にトンビが頭上を舞った。穏やかな晴天にも恵まれ日本海の夕日も楽しむ。
宿は「WATOWA」という古民家を1棟借り。イタリアンシェフの料理,温泉も含め,居心地はよい。
世界遺産選定当時は,普段着の観光客が多く歩いたそうだ。しかし,今は歩く人がいない。地元の方からよく声をかけられたが,大きなザックを背負って歩く人が珍しかったようだ。
感想(S.T)
2日目。早朝強い雨が降っていましたが出発時刻には雨は上がり、温泉津から馬路(マジ)まで電車移動。復路は鞆ケ浦からの歩きですが、16世紀前半の銀山開発初期に銀鉱石が運搬されていたそうです。江戸時代を通じて開発され、明治~大正年間に稼働した永久製錬所跡は、歴史を感じさせる場所でした。吉迫口番所跡まで160m余の標高。最後の急登を息を切らして上り、ほっと息をつく間もなく、山吹城跡まで階段だらけの山路を駆け上がりました。
皆さん元気バリバリで若い!日本海(鞆ケ浦)から歩いてきた経路が見渡せる絶景に出会えサイコーでした。山を下り到着した喜びも束の間、豪雨と霰に見舞われ一時雨宿りを余儀なくされましたが、その後美しい二重の虹を見る事ができ締め括りは満点でした。楽しい街道歩きでした。
【ヒヤリハット報告】
特になし