熊野古道・小辺路縦走を楽しむ(個人山行)

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    【日程】

     2022年04月20日(水)~25日(月)

    【行程】

    20日㈬ 

    6:30集合 車1台にて出発 車(山陽道・近畿道)~14:00橋本着→南海電鉄→15:00高野山 高野山・奥之院参詣、17:00常喜院(宿坊着)

    21日㈭ 

    8:20出発 小辺路登山口→水ヶ峰分岐→大股バス停(ホテルのせ川泊送迎有)

    22日㈮ 

    8:20出発 大股バス停→伯母子岳→三浦口バス停(農家民宿山本泊送迎有)

    23日㈯ 

    8:45出発 三浦峠→矢倉観音跡→西中バス停→十津川温泉(ホテル昴泊)

    24日㈰ 

    8:35出発 果無集落登山口→果無集落→果無峠→八木尾バス停(湯の峰泊)

    25日㈪ 

    8:20出発 湯の峰温泉バス停→道の駅熊野川→川舟下り→熊野速玉大社→神倉神社→13:30新宮駅⇒和歌山駅⇒橋本駅→車(近畿・山陽道)

    【参加者】

     5名

     

    【登山概要】リーダー ( N.K )

    今回は、一昨年に計画をしていて、コロナで中止した熊野古道・小辺路を歩きました。4日間で、登り4500m歩行距離60Kmを歩く工程なので足の揃うメンバー5名で計画をしました。

     1日目は、高野山での前泊で計画しました。また高野山が初めてのメンバーも居たので、奥の院への参拝も考え高野山へ3時着で出発を早めて計画し、集合場所は、帰りの時刻が遅く成る事も考えメンバーの呉の自宅集合とし、車1台での出発としました。橋本市では、3年前に熊野古道を歩こうと、事前に「町石道」で九度山から高野山へ歩いた時に調べてた駐車場等の情報が役にたちスムーズに電車、ケーブルカー、バス等の乗り換えが出来、奥の院参拝等が明るい内に行えて良かった。

     2日目は、天気予報で小雨が予想されていたので、雨具をザックの上部に入れ宿坊で弁当を受け取り 出発。小辺路の標識があり、いよいよ小辺路スタートではやる気持ちを、押えてゆっくり歩きだす。道は良く整備されていて歩きやすい、尾根道の部分でも道幅があり普通に歩けてとても気持ちいい!途中の分岐箇所にも標識が同じパターンで設置されていて、さすが世界遺産登録小辺路 良く整備されてる印象です。本日の宿泊場所の大股バス停(ホテルのせ川)までの下りが雨で登山道が滑りやすくゆっくりと下るが長い、明治の頃までは、ホテル横のかわらび川をいかだで木材を熊野まで流して帰り道は川沿いにはなく、これから歩く小辺路を熊野から歩いて帰って来てたとの話に納得。

     3日目は、大股バス停から伯母子峠分岐への急登からスタート、途中に避難小屋等も整備されていて歩きやすいが、長い急登を頑張る。伯母子岳頂上分岐で伯母子峠には行かず、伯母子岳へ登る。ここから三浦口まで急な下りの連続だが道幅もありスリップに気を付けてゆっくり下る。途中上西家旅籠跡、水ヶ元茶屋跡等、生活路と使われていた面影を感じた。侍屋敷跡にて宿へ三浦口迎えの電話入れる。

    21日 宿坊 常喜院前にて

     4日目は、三浦峠より十津川温泉を目指す。道は今までと同じでよく整備されてる。少し熊野に近くなったからか、古矢倉跡、出店跡、矢倉観音跡等の人々が生活していた跡が見られ道も歩きやすい。

     5日目は、朝から雨で雨具着装で、前日に宿で十津川に掛かる吊り橋が工事中との情報を頂いていたので、バスが通行する車道を歩き果無集落登山口より雨に濡れた石畳の急登を足元に注意しながら、果無集落を目指して登った。雨で視界は悪く集落には人影はなかったが綺麗に整備された畑、花壇等に癒された。雨が降りしきる中、途中の観音堂にて昼食を食べようと登った。観音堂では果無集落の人々が(8人)が年に一回のお祭りをされていて、いろいろお話をさせてもらい餅、果物等を頂いたが、八木尾バス停の時間があり、小辺路最後の果無峠目指して雨の中歩き始めた。40分後果無峠着、ここから下りの始まり、まだ雨はやまないので注意して下る。途中で雨がやみ、熊野の街並みの向こうに大峰山系の山々がより一層鮮やかに見え、次回は大峰山系の縦走に心が湧きたった。下るにしたがって石がきれいに敷き詰められた階段状下りになり、雨で濡れているのでスリップしないようメンバーに注意し下った。雨の中、八木尾バス停まで無事に降りてこられてメンバーの健脚に感謝。当初の予定では、16:48分の熊野大社→湯の峰温泉へのバスで熊野大社で降りて参拝を予定してましたが、雨で身体が冷えていて、疲労感も出てたので、直接湯の峰温泉までバスで行き宿泊。

    果無峠にて

     6日目は、熊野詣の湯垢場として世に知られてる「薬湯つぼ湯」に入ってバスで、道の駅熊野川へ行き「川の熊野道」にて熊野川を下り新宮に出て、熊野速玉大社・神倉神社へ参拝し、新宮駅よりJRで和歌山駅、橋本駅へ帰り、駐車していた車で近畿道・山陽道経由で広島へ帰りました。

     

     

    【登山概況・感想】 (U.R)

     熊野古道小辺路は,真言密教の総本山・高野山と熊野本宮という二大聖地を最短距離で結ぶ参詣道である。歩く距離が長いので,事前にしっかり資料を読み込んだ。伯母子峠・三浦峠・果無峠など1000m級の峠を5つ超えて熊野本宮へと至るハードなルートで,途中は山登りのきついアップダウンを繰り返す。石仏や地蔵,苔むした石畳,茶屋跡や屋敷跡,昔の古道の雰囲気を数多く残している。この参詣道は,ほとんどが山中を通る。高野山から大股は,女人禁制の残るろくろ峠,薄峠,大滝の集落を過ぎ,高野竜神スカイライン,林道タイノ原線の舗装道路を歩く。距離は長いが,アップダウンも少なく,比較的歩きやすかった。大股から三浦口は,急なつづれ折れの急坂で始まる。藁小屋跡を過ぎ,檜峠を越えると伯母子岳分岐だ。分岐から15分登ると伯母子岳で,360度広がる景色が見渡せた。伯母子岳からは、尾根道の緩やかな下りで、伯母子峠からの道に合流してからは、左側が切れ落ちた山抜け跡等を通り,100m以上も続く石畳跡も残っている。三浦峠からの下りは比較的緩やかで,古矢倉跡,出店跡,矢倉観音堂を経て,西中へたどりつく。どの区間もそうであるが,特にこの区間には,お店も自動販売機もなく,誰とも出会わない。十津川温泉から八木尾までは,小辺路最後の難所だ。小辺路沿いには,29体の観音石仏が祀られ,手を合わせながら歩いた。果無峠への登りは急で,木々の生い茂った道には石畳も残り,古道の雰囲気を漂わせている。この日は雨の中をびしょぬれになりながら歩いた。果無峠からの下りは,落ち葉や苔や石に注意して転倒しないように歩いた。登りの途中,観音堂では地域の方がお祭りをしていて,お餅を頂いた。八木尾で国道に出て熊野古道・小辺路を完走した。八木尾バス停より、熊野本宮大社前経由、新宮行のバスに  乗って湯の峰温泉へ行き雨に濡れた身体を温泉で温めた。最後の日,熊野川を舟で下った。柱状節理の林立した大きな岩や美しい水の流れの中を下った。その後,熊野速玉大社,険しくて苔むした石段を登って登って,神倉神社にお参りした。神倉神社の大きな大きな岩は,圧倒的だった。どの日も,綿密に計画された行程通り歩くことができた。宿泊の宿もコースの中に効果的に組み込まれていて,次の日のために,しっかり休養を取ることができた。三浦口周辺には宿が少なく,事前の予約が最も必要だと思った。湯の峰温泉の「いせや旅館」の温泉が,疲れを癒すのに,ぴったりだった。同じペースでたんたんと歩くことで,疲れを残さず歩くことができた充実した山行だった。

    【その他】

     1・新宮駅を、13:29分発の特急で和歌山駅⇒橋本駅到着が18:00なので、車で広島まで帰ると食事  等の休憩を入れると12時を過ぎてしまった。橋本駅までは、都会なので電車の便も多く 新宮駅から新大阪までは、直通で特急もあるので、新幹線の利用も考えたがいいかも。

      1・事前練習とミーテイングを比婆山、熊野神社よりの縦走で行ったが、小辺路の地図読みが、 別紙パンフレットの地図が良くできているが、山を歩くにはやはり、ヤマップ等の山用の地図にて位置を確認しながら歩くといいと思います。

    1・ミーティング時にメンバーから、電車、バス等の乗り降りをスムーズにするため、ICOCA を持って行こうとの提案があり、電車等で切符を買わずに素早く乗り換えが出来いい提案だった。

    1・今回は、宿泊は全て旅館泊で計画したので、宿での朝食の準備・弁当の準備等の時間の関係で行程に余裕を出すために早く出発が出来なく8時過ぎの歩き始めとなった。

     

     

    源頼朝が寄進したといわれる538段を登て神倉神社の、パワースポットにて。

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