中央分水嶺登山道整備活動報告

    【日程】2021年10月30日~31日

    【場所】10/30 奥匹見登山口(野田の百本松~聖分かれ)

        10/31 高岳登山口(聖分かれ~野田の百本松)

    【参加者】41名・延べ人数51名

     

    【整備状況】  

    30日は参加者全員が奥匹見登山口駐車場に9時集合し、草刈り機、チェンソー、燃料、替え刃などの作業機材運びを分担し、テント組の野営地、野田の百本松まで急坂を登った。登山口から野田の百本松までの登山道は島根県の某団体が既に整備をされていたので、藪漕ぎを覚悟していたが順調に歩けた。ただ、テント組は各自がソロテントの為20kくらいありそうなザックを担いでの登山は相当きつかったと思ったが、さすが、山楽山学クラブの方は音を上げる人はいなかった?

    野田の百本松から聖分かれまでは見事なササ薮で、先発のA機械1班の中村・堀亀・大田さんとA笹払い1班は藪漕ぎをしながら1㎞先から998.9mピークに向けて刈払いを開始、作業中は「安全な距離、密にならない」を守り998.9mピークの先200m先まで刈払いしたので1時間早く作業を終了し、野田の百本松へ引き返した。整備された登山道は見事であった。

    一方のB機械2班の齋・吉村・坂原さんとB笹払い2班は野田の百本松から約1kmのところから引き返しながら、齋さんのチェンソーで倒木処理・除伐と刈払い機で刈取り、笹払いをしながら2時過ぎには全員が野田の百本松で再合流し、皆で労をねぎらって元気な笑顔を写真に収めた。

    31日はC機械3班の土居・田中・安松さんとC笹払い3班は9時に高岳登山口に集合し、高岳山頂を素通りし(11月27日に高岳山頂整備あり)、聖分かれから野田の百本松に向かって作業を進めた。

    この日はアルパインユースから10名の参加があり、安全な状況で刈払い機の使い方を実演した。ただ、残念なことに作業中に登山道脇の大木ブナの根元にスズメバチの巣があり、刈払い機の騒音に驚いた蜂が刈払い機を使っていた奥迫さん(2か所)と刈払い機を引き揚げに行った森戸さん(1か所)の2名が刺される事故が起きました。

    直ちに適切な応急処置がされ、大事には至らなかったことが不幸中の幸いでした。刺された2名の方は帰宅後、病院で診察をうけ抗体検査待ちとなりました。

    一方、テント泊組は998.9mピーク先から聖分かれ方向に刈払い作業をし、高岳からの班と合流し登山道は貫通しましたが、スズメバチ事故があったため高岳からの班の笹払いはその場から引き返したため笹払いが出来ませんでした。

    しかし、約3年間悪天候による中止、コロナウイルス禍で自粛などがあり、笹藪化した中央分水嶺を多くの会員で開通させることができ、また多くの登山者が気持ちよく歩けるようになったことを嬉しく思うと同時に、今後も継続して整備活動ができるよう協力をお願いいたします。(自然環境委員会 西岡義則 記)

     

    10/30

    テント組野営場所

    10/31

    Categories: 自然保護活動