ゆうゆうクラブ1月例会<白石山>

    【日程】2020年1月22日

    【行程】白石山登山口10:35-(夏焼中コース)-11:23分岐-11:40物見岩-11:45頂上-12:00接待岩(昼食)12:30-12:35分岐-(引廻コース)-13:05林道-13:30白石山登山口
     =13:55KDDI山口衛星通信パラボラ館

    【参加人数】14名

    【登山概況】例会担当リーダー( 甲田五郎 )
    午後2時頃からは雨が降り始めるとの予報であったが、登山口に向かう途中の車のフロントに小さな雨粒を確認。登山口のある駐車場(アスファルト舗装にライン引、10数台駐車可)に着いても厚い雨雲に覆われ、出発時から雨具を着用するメンバーもあった。 
    駐車場奥側には2つの山道があり、白石山登山口の案内標識がある方の山道から入山(他方には案内なし、専ら下山口か)。
    このコースは夏焼中コースと呼ばれており、常緑樹の繁る山道を進んでいくと次第に岩が現れ出し、最初に大岩と称される場所に寄り道。元の登山道に戻り先に進むと山間の至る所に苔に覆われた巨岩を目にするようになり、しばらくすると正に大きな鞍のようなかたちをした「馬の鞍岩」「龍駄の岩」が目の前に現れた。宮島の大元コースにも同じような大きさ形状をした富士岩があったことを思い出す。
    帰路への分岐を過ぎた先には、側溝のような左右平行に見える岩(凹型)が埋まりその上には大岩がバランスよく置いてあるような、自然の造形にしては不自然としか言いようのない不思議な岩群を見た。なぜかこの岩には名前が付けられていなかった。
    更に坂を登っていくと白石観音と名付けられた大岩があり、岩の隙間と岩穴の中に観世音と地蔵尊が祀ってあった。その先にあるのが接待岩。巨岩が重なりあう岩の間をすり抜けると接待岩の前に出た。そこは大きな岩で覆われ、その下に大きな空間が開け、数十人が入ることのできる大岩窟となっており、岩窟の脇には湧水も確認された。この接待岩はその昔山住坊という山伏の居住した跡、行場跡とも言われているようだ。地元民か登山者たちか分からないがここで何かの宴を開いたらしく、沢山の空き缶が放置?されていた。
    先に進むと白石山見どころの物見岩に出た。大きな1枚の岩からできたこの物見岩からは180度の展望が開けており、南の方向には防府の最高峰大平山(631m)が目視されたが、生憎の天候で周防灘までは見ることができなかった。そこから約5分で三等三角点のある白石山頂上に到着。頂上付近は風もあり、周囲の木々が高く眺望も望めないことから接待岩まで下りて昼食を摂った。
    食事を済ませて下山開始、分岐を東方向の引廻コースに右折、濡れた落ち葉や岩、倒木に気を付けながら谷に向かって急坂を下りるが、1枚岩にはロープが準備されているなど登山道はよく整備されていた。 
    このコースは夏焼中コースと違って奇岩や巨岩が多く、途中の蝙蝠岩、つばめ岩、数珠掛岩、狼岩と名付けの由来を各自想像しながら進んだ。しばらくすると林道らしき幅広い道に出て、さらに農耕地が見える辺りまで来ると駐車場まで850m、700m、400mと記した標識があった。これに沿って進み、予定した時間通りに登山口のある駐車場に到着した。
    その後、全員で山口市仁保にあるKDDI山口衛星通信所にある「KDDIパラボラ館」の見学をした。通信衛星を利用した国際通信、船舶・飛行機との通信、海底ケーブル通信などの基礎的な仕組み、日本最大級の山口衛星通信所のパラボラアンテナが果たす役割などの説明を受け、また大小合わせて23基あるパラボラアンテナを目の当たりにし感動を覚えた。
    パラボラ館に向かう頃から本格的な雨となったが、1月例会はぎりぎりセーフと言ってもらえそうで肩の荷も下ろすことができた。

    【写真】