ゆうゆうクラブ11月例会<竹田城跡、雪彦山>

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    【日程】2019年11月20日 ~ 2019年11月21日

    【行程】11/20:竹田城下町P13:45~表米神社~14:50竹田城跡15:40~駅裏登山道~ 16:30竹田城下町P
        11/21:立雲峡P5:20~5:45第一展望台6:35~6:55立雲峡P
         雪彦山登山口10:20~11:40出雲岩~12:30大天井岳(通称雪彦山)13:05
        ~15:05雪彦山登山口

    【参加人数】17名

    【登山概況】

    例会担当リーダー( 甲田五郎 )
      11月20日、姫路市を過ぎて福崎町辺りまではよく晴れていたが、朝来市(兵庫県のほぼ中央)に入ると雨がふり始め、天気予報のとおりとなった。
    予定時刻を過ぎて現地に到着し、先ずは表米神社に参拝、境内にはシートに覆われていたが、しっかり土盛りした土俵と全国でも珍しい6段の半円形石積段型桟敷が完全に残っており、正面には立派な舞台もあった。どうやらこの神社の祭神が格技を好んだらしい。それから神社横の登山道を登り、約40分かけて竹田城跡に着いた。
    竹田城は標高353.7mの古城山山頂に築かれた山城、本丸を中心に、三方に向けて曲輪が配置され、規模は東西に約100m南北に約400m「現存する石垣遺構」としては国内屈指の規模を誇るものらしく、平成18年に「日本の100名城」に選定されている。
    この石垣は江戸期より前の時代、大小の自然石をほとんど加工しないで職人の手で積み上げられたもので、400年以上たった今も完存し、荘厳な姿を見せてくれた。同時に、明朝この竹田城跡が天空の城となって再び目の前に現れてくれるか、小雨の中、期待と不安が往来するばかりでもあった。
    その後、駅裏登山道を下り、JR朝来駅裏から竹田寺町通りを散策しながら駐車場まで歩いた。
    今回の例会は、「日本のマチュピチュ」、「天空の城」と言われる竹田城跡の雲海に浮かぶ姿を写真に撮ろうというものであり、そのためには夜明け前に展望台たどり着かなければならないものでもあった。
    駐車場から宿(あさごふれあいの家)に向かう途中、翌朝に向かう予定の立雲峡駐車場まで足を伸ばし、展望台に向かう登山道を確認した。その夜は、参加者全員で食事をしながらコミュニケーションを図った。
    翌21日は、夜明け前の午前5時に宿を出発、約15分少々で駐車場に到着、気温は6℃。フロントの話によると、ピーク時は朝5時でも満車(約50台)で駐車できないこともあるのとのことだったので、先ずは全車駐車でき安堵した。
    駐車場からは、全員ヘッドランプを付けて、最も高い場所にある第一展望台を目指した。登山道は前日の雨で濡れていたがよく整備されていた。
    午前5時45分に第一展望台に到着、気温6℃の中、既に30人余りの観覧者がカメラを構え、ひたすらその時が来るのを待っていた。午前6時を過ぎたころから辺りは明け始め、到着時には一筋二筋程度の霧の固まりがその量を膨らまし、眼下にある朝来の城下町の灯りを徐々に覆い始めた。あちこちから雲海出現を期待する声が聞こえる。午前6時15分頃から竹田城跡が雲海に浮かぶほどとなり、さらに刻一刻と膨らむ雲海に時間を忘れ、絶景を楽しむとともにみんな写真を撮り続けた。雲海に浮かぶ竹田城跡の姿を堪能し、午前6時35分下山開始、その後宿に帰り朝食を摂った。午前8時30分宿を出発し雪彦山に向かう。午前10時10分雪彦山登山口駐車場に到着(雪彦山バンガロー付近)。10分後大天井岳(雪彦山)を目指してA班、B班の順に出発する。登山口からいきなり樹林帯の急坂、高度約150mを登ると広い岩場、展望岩に着く。正面にはこれから目指す大天上岳が見え、その鋭い岩峰に圧倒される。続いて行者堂跡と呼ばれる少し広い場所で休憩。しばらく進み、ロープを頼りに急坂を登り切ると出雲岩が現れる。天井のように覆い被さる大きな岩、その足元には出雲岩から剥離したと思われる岩が散在し、その上を歩く。続いて、大きな岩の間に張られた鎖を伝って出雲岩の上部に出るとそこは見晴らし岩、遠く姫路沖の瀬戸内海が眺望できた。見晴らし岩の横のセリ岩の狭い隙間をリュックの擦れる音を聞きながら何とか抜ける。次に現れたのが馬の背と称する鎖場。高低差約20m近くの溝状になった岩稜を、鎖を頼りに一人ずつ慎重に登る。上から下から経験者のアドバイスが飛ぶ。頂上手前にも鎖場があり、これを抜けると大天上岳811mに到着した。(到着時刻12時30分)
    頂上からは、六甲山、淡路島、明石大橋が望め、快晴に恵まれて近くの山々の紅葉も楽しむことができた。昼食を摂った後、午後1時5分下山開始。先にB班から登ってきた道を降り始め、いきなり鎖場ということで時間がかかった。A班は下山道の標識を頼りに少し迂回して鎖場を回避した。その後は合流し、登ってきた道を降りたが、上り下りともコースタイムはほぼ同じとなった。今回の例会は、天候にも恵まれ、急登、岩場、鎖場あり、さらには眺望もよく、またメンバー全員の相互協力並びに経験者の適切なアドバイスにより、事故もなく十分に楽しむことができた。
     
    感想(三好はつえ)
    今回は一泊二日の山行で一日目は竹田城跡、古城山の山全体が虎が臥せているように見える事から
    別名「虎臥山」とも呼ばれるそうだ。石垣は野面積みで築かれていた。
    永亨時代にこれだけの石材どうやって運んだのだろうか?と思いつつ雨の竹田城跡を後にした。
    二日目は早朝より立雲峡から雲海に浮かぶ竹田城跡を見に行く。
    朝霧が発生する条件は「朝と日中の温度差が10℃以上ある事」当日の朝はあまり冷え込んでいなかったが、皆さんの願いが通じみごとに雲海に包まれた幻想的な竹田城跡を見る事が出来き、大満足で下山。
    次に登った雪彦山大変な岩山、登りながらまたこのルートを下りる事を思ったら不安な気持ちになった。
    その思いは的中、B班メンバーの足を引っ張る事になってしまった。体力もないしおまけに膝まで痛めていたために、歩くスピードが落ち迷惑を掛ける事となったが、皆さんの協力により何とか自力で下山することが出来た。おかげさまで楽しい山行が出来きた。

    【ヒヤリハット報告】
      なし。(ヒヤリハットではないが、今後、岩場での三点支持、鎖、ロープの基本的な使い方を反復し、実践していきたい)

    【写真】

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