山行指導部読図講習会/11月例会(クラブ間交流登山)<角山>
【日程】2019年11月10日
【行程】イラ原峠登山口9:20—9:55角山山頂—576mピーク10:40—590mピーク11:00—491mピーク12:50—403mピーク13:40—328mピーク14:30—15:05高山八幡宮
【参加者】22名
【登山概況】
目的はGPSの充電池の不足や本体の故障、また地形図のキャッシュ不足、忘れ等山行中に気付いた時、遭難やパニックに陥らない様にする。そのため、地形図より情報を読み取り、地勢と照合して現在地が分かる様にする。その切っ掛けを作る。道迷いは書籍や地図読みの達人の方はやはり下りが多いとのこと。
又、インターネットの遭難事故は約半数が道迷いと載っている。
講習山域はコースの難易度を上げ一度に角山の山頂に登り、下山口までの長い下り縦走とした。
※総行程の沿面距離は約6km,経過時間は約6時間弱。
コース内容としては角山の途中までは道がはっきりしている。それからは薄れて無くなっている。
山頂を越えると、登山道は無い。本当に地形図の情報を読み取り、地勢との照合で現在地を確認し方向を定め、自分が定めたチェックポイントへと進行し、予定ポイントの確認をする。しかも等高線は10m間隔(1/25000の地形図)それに満たない地形は周囲の等高線で読み取る(難題)。歩く周囲は木立ちの葉っぱ等で隔離された環境である。
最終安全対策としてエスケープルートの開拓と天候が悪く、下山口近づくに連れ夕暮れになると不安である。ピーク276近くからマーキングテープにより、金網ゲートまでの誘導を図りました。
今日の天候は晴れで適度な気温という好条件で良い環境でした。
依って、地図読みのトレーニングに適していたフィールドだったのではと自身はホットしています。
【感想】
4人の先輩の優れた講師に助けられ無事に終了しました。
メンバーへの読図の進め方や地形図からの読み方、情報の取り方も各班でレクチャーされ、遭難や大きな遅れもありませんでした。
また、地図とコンパスとの格闘によりこれからも山行に於いて、多分自分で一歩一歩スキルアップされると感じております。
これらによりメンバー自身の持っているスキルに少しはプラスに成ったのではないかと思います。
講師の皆さん、ありがとうございました。
昨年クラブ例会で読図をしながら歩いた角山のコースを今度は反対から歩く。前回はコンパスを使い始めたばかりで、先輩たちについてやっと歩いていたが、今年はどのくらい読図が出来るだろうか?
事前にメールで届く資料が量・質とも凄い。「角山山域を歩こう」補足資料を開くとカエル等かわいいイラストまで入っていてほっこりした。資料を開いて読むと・・・驚きの連続。講師の方がまとめられ、豊富な内容で長年の経験に基づいた読図知識や角山への愛着が感じられる。是非永久保存版にしようと思った。
そして当日は快晴。(東京では祝賀パレードも行われる。)
集合場所につくとクラブ間交流で大勢で顔ぶれもフレッシュだった。
私の入ったD班は角山からの下り直後と中盤、間違いに気づいて数十メートル戻って修正した他、見事に正しいルートを歩けていた。分かり難いポイントで何度か立ち止まって、地図や地形を入念に確認。私は途中、現在地を思い違いして‘方向が違うのではないか?’と半信半疑に思った箇所もあった。一人では道迷い確実。リーダー始め、メンバーのおかげで間違うことなく歩けてよかった。
片側は急に落ち込んでいる斜面、片側はなだらかに広がる斜面、尾根道、窪地・・・地形図の変化をしっかり観察しながら歩いた。帰ってジオグラフィカと補足資料を開いて復習してみると頭に入って来た。現場で分かり難かった要因は自分で用意した地図が不十分だったと反省した。
下山口に近づくにつれピンクテープが目立つ。夕方になって道が分からなくならないよう、配慮されていたと聞く。最後の最後まで有り難い。
これからも地図読みに精進しようと思います。有難うございました。