アルパインクラブ(シニア)11月交流山行<天応 烏帽子岩山>
【日程】 2019年11月9日(土)
【行程】
A班:アイゼン尾根ルート
墓場駐車場8:30~9:00アイゼン分岐~1P9:30~5P10:45~ナメラ上部トラバース11:40
~12:00ナメラ岩場下部13:30(解散)
B班:銀座尾根ルート
墓場駐車場8:30~8:55ナメラ岩場下部9:20~9:25展望台~11:00 1P~11:10 2P 12:55
~13:10ナメラ岩場下部13:30(解散)
C班:本谷ルート
墓場駐車場8:40~8:55本谷 滝取付き~10:15滝上部~11:25展望台~11:30ナメラ岩場下部13:30(解散)
【参加者】 A班:9名 B班:8名 C班:7名 (計:24名)
【登山概況】 総合リーダー(Y.N)
クラブ間交流山行実施にあたり当初さまざまな意見が出された。何点かの山域、行程を案として検討した。
その後クラブミーティングで協議した。結果、日帰り山行以外、山域、行程を指定せず募集することにし、参加者間で山行計画を決定することとした。
応募者はアルパインクラブメンバーと合わせると24名となり、予想より多い人数となった。参加者ミーティングでは、各自さまざまな意見が出されたが、山行人数、登山口までのアクセス、行程の複数化などを協議し天応烏帽子岩山の三つのコースを設定した。
コースのグループ分けについては、参加者の希望、クライミング経験の度合いを考慮して構成した。
各ルートについては難度の高い箇所をエスケープできるように考えた。しかし、当日、そんな懸念は不要だった。それぞれの行程でほぼ予定どおり安全に通過した。物足りなかったかと思うほどだった。
皆さんのご協力で怪我無く、楽しい山行になったことに感謝いたします。
【A班】
1) 概況 リーダー(K.I)
A班はアイゼン尾根の直登ルートをアルパインのメンバーでロープを張り、タイブロックを使用して登ってもらった。交流登山なので簡単なルートではあるが、ロープがないとやはり怖いと思う。
各ピッチをほぼ全員が登り、天候もよかったので瀬戸内海の景観をバックに楽しく登れた。
2) ヒヤリハット報告
特になし
3) 感想
・みなさん、果敢にクライミングに挑戦していただき、うれしく思いました。(Y.N)
・岩にへばり付いて改めて自分の重さを感じました。ビールの誘惑に負けないようにダイエットに
努めるつもりです。(T.S)
【B班】
1) 概況 リーダー(Y.O)
B班は今年度行われたクライミング講習会への参加経験者だった為、初歩的な技術は身に付いていたので良かったのですが、人数も多く事故が起こる可能性は高い。気をつけていた事は取付点での待機中に必ずセルフを取る事、取付点での待機中に落石に気をつける事、各取付への移動時に一緒に行動し三点支持をしっかり取る事の3つに気をつけながら登攀を行いました。銀座尾根2ピッチ目は一人以外はみんな初めての経験で緊張感を感じながら全員がお助け紐も使わず自分の力で登りきり、それぞれが達成感に溢れ良い笑顔になっていました。今回の経験でロープワークに興味を持ってもらい技術の習得をしていっていただければ嬉しいです。
2) ヒヤリハット報告
特になし
3) 感想
先日は楽しいクライミング交流会ありがとうございました。
クライミング交流登山、怪我をしないようにと、安全に楽しく指導を行っていただきありがとうござい
ました。クライミングを1か月やらなかっただけなのに、覚えてなかった部分がありました。反省‼
皆が登っているのを見守っている時はこんなところ登れるのかな?落ちそう…とヒヤッとした部分…。
登れて見ると気分爽快で達成感があり、満足…快感…やみつきになりそうです。
スタッフの皆様が怪我をしないように細心の注意をされながら指導して下さったお陰で、安全に登る事が
出来笑顔や悲鳴がたくさんの楽しい交流でした。
機会があれば、また参加したいです。企画よろしくお願いします。(Y.K)
【C班】
1) 概況 リーダー(M.O)
・メンバー7名を2班に編制し、マルチピッチ(3ピッチ)で登攀
・時間的なことを考え先頭グループがリード時にセットした支点を回収しないで 残置したままで登攀、ピッチの区切りでビレイポイントをセットして後続の班員を引き上げる。
次のグループは残置されている支点を利用しながらリード、ピッチの区切りで他の班員を引き上げる。最後の登攀者が全てのガチャを回収。
・変則的の登攀になったが時間的な制約と安全性(確実な相互確認)を考慮し上記の登攀方法をとった。
〈ルートの特徴〉
・烏帽子岩山は全山が花崗岩・塊状の地質である。
本谷は花崗岩の岩盤に出来た谷であり、核心部は岩場の斜面を登る。
・常に水が流れている所がある。
谷の上部から絶え間なく流れており、流れの本流以外でも湿っている個所がある。
・花崗岩の表面がツルツルしている。
岩は降雨による本谷上部からの真砂土の土石流などに研磨され滑りやすい。
・逆層スラブ的な岩場がある。滝上部からの登りの最初が逆層
・ルート上に荒れている所がある。
登山道から分れ本谷滝下部への取付きや本谷滝上部から銀座尾根展望台へのルートの一部が藪となっている。本谷核心部の所々に落石が予想される石が残っている。
〈登山の留意点〉
・安易に足を踏み入れるルートではない。
・クライミング技術を持ったルート経験者の同行が必至
・基本的なクライミング技術と装備が必要
初めてのコース、ルートの特徴・留意点で感じたとおり岩稜帯の単純なコースではなく、本谷の名前のとおり沢登り的な要素を合わせ持つ岩場のコースであった。
・参加者の方にいろいろな体験をしてもらいながら登攀を繰り返す中で、常に先の事を考えながら行動する事の大切さを実感して頂けたのではないか。
・マルチピッチ登攀の役割と流れを理解して頂けたのではないか。
(上記「ルートの特徴」・「登山の留意点」は記録をお願いしていたYさん・Tさんの感想から抜粋)
2) ヒヤリハット報告
報告事項なし
【写真】