渡邉勝俊さん、末本伊武樹さん慰霊登山 <富士山>
【日程】2018年9月1日(土)~3日(月)
【行程】
1日 高速道経由=ふじあざみライン=須走口5合目山荘菊屋(泊)
2日 5合目-本6合目慰霊行事-頂上-須走口5合目=バス移動=温泉施設=広島
3日 広島着
※山頂登頂はA班とB班 C班は7合目から下山
【参加者】22名
【登山概況】 例会担当リーダー(古川雅之)
台風20号が通過し一時天候が回復したが、高気圧が移動して気圧の谷となり、近づいてきた台風21号の影響もあって天候はあまり思わしくなかった。朝3時に起床し、4時に五合目菊屋を出発、霧雨の降る樹林帯の登山道をヘッドライトで照らして登った。
途中雨が少し強くなってきたため、本六合目の少し上の登山道脇にスペースを見つけ、慰霊行事を行った。小さなケルンを積んで献花を行い、宇都宮さんの伴奏、眞田さんのハーモニカに合わせて、全員で「広島高師の山男」を合唱した。
そこから下山するC班と分かれ、A班とB班は頂上を目指した。天気はやや回復してきて、小雨が降ったり止んだりをくり返す。3200m付近の末本さんが一旦救助された地点の辺りで黙とうを行った。八合目からの最後の登りはきつかったが、ほぼ予定時間に頂上へ到着した。頂上直下の滑落地点の岩稜帯は、登山道から離れていたため入れなかった。岩稜の表面は溶岩の突起がごつごつしており、大きな起伏もあって事故時の登行は困難だったと推察した。
頂上から砂走りの下山道をひたすら下り、約4時間で五合目に帰着した。登る途中で体調不良になった3名の方は、六合目、七合目、本七合目の小屋でそれぞれ待機してもらい、帰りに各班メンバーと一緒に下山した。また下山時に足の不調が出た方は、他のメンバーがフォローしながらゆっくりと下山した。
須走ルートは登山者の数が少なく、ペースを崩さずに登ることができた。八合目からは吉田ルートと合流したが、昼前の時間帯だったため渋滞ということはなかった。頂上との標高差は1700mと、吉田ルートと比べ長く体力が必要だが、静かな山行ができたと思う。
今回の山行の目的は渡邉さんと末本さんの慰霊だったが、慰霊行事を行い、また滑落地点の頂上まで行くことができ、目的を達成できた。昨年は幌尻の事故のため中止になった慰霊登山を、三回忌の今年に実行できたことは感慨深い。