ユースクラブ2月例会 <大山、雪洞訓練>

    【日程】2017年2月17日~18日
    【行程】2月18日(土)広島=香取~大休小屋(雪洞または小屋泊)
    2月19日(月)大休小屋~矢筈ガ山~小矢筈–大休峠~香取
    【参加者】森戸 隆男、東 真実子、安松 崇、岩切 大善、大田 由孝

    【登山概況】 L(森戸 隆男)
    今回の計画はユースクラブ発足当時からのお約束である。
    香取からの大休峠まではほぼ夏道通り、スノーシューとスキーのトレースがあった。ツボ足では膝下まで潜るが、ワカンを着けるとほとんど潜らない湿った雪であった。
    雪洞は大休峠を地獄谷方面に少し下ったところに掘ることにした。プローブで積雪深をあたってみたが水平方向、鉛直方向ともに2m以上積雪があった。問題は雪質で重い湿った雪であった。気温が暖かいこともあり、夜中に10㎝程天井が下がった。雪洞泊にはこういうことはつきものなので注意しなくてはならない。サッサと撤収して避難小屋で朝食をとることにした。
    昨日からの積雪が20㎝位あり、甲が山の登り、下りの雪崩が心配なので小矢筈までの往復に計画を変更する。
    小矢筈の登りに1pFix。次第に天気が良くなり雪が団子になりやすい状態になる。避難小屋まで戻り、荷物を整えて下山開始。来た時と同じ場所を下るわけだが、トレースは完全に消えているのでルートを見つけるのが難しかった。GPS様様という感じ。積雪もそこそこあったのでラッセル訓練も十分できた。

    【感想】
    今回の山行は初の雪洞泊体験でした。
    雪洞の中は暖かいと聞いていたので寒いのが苦手な私は個人的には楽しみな山行でした。
    香取の駐車場からは綺麗な雪景色が広がり皆のテンションも高く林道を進みます。
    雪も深くなくて適度に締まり快適に歩けました。
    林道を抜けてからは小さな沢を何度も越えていきその度に小さなアップダウンの繰り返しがあった。
    ラッセルの登りと急な下りの繰り返しが続き、徐々に皆の体力を奪っていき言葉も少なく黙々と足を運びました。
    出発から約6時間。
    大休小屋着。
    早速雪洞を掘り始めました。
    森戸さん側と若手側とに別れて左右から穴を掘りはじめると、自然とライバルのようになりおそらく単独で掘るよりスピードも早かったのでは?と思わせるシャキシャキした作業スピード。
    左右からの雪洞が中で繋がった時は嬉しかった。
    その後鍋を囲んで19時就寝。
    暖かいと感じていた雪洞も冷静に考えたら氷点下の気温。
    ♯3のシュラフは少し役不足であまり寝れずに朝を迎えました。
    ヘッドライトをつけてびっくり。
    天井が10cmくらい下がってました。
    慌てて荷物を片付けて小屋へ移動。
    そこで朝食を済ませ矢筈ガ山への登頂開始。
    登り始めの急登は最初はワカンでしたがすぐにアイゼンに変更。
    膝したくらいのラッセルでしたが、いかんせん斜度がキツくてワカンでは滑って進めない。
    急登を抜けたら右手に大山や烏ガ山が視界に入り青空とともに素晴らしい景色が広がりきてよかったと思わせるものでした。
    矢筈ガ山を登頂後はすぐ隣の子矢筈へ。
    1ピッチのロープを使っての登攀。
    難しい所もなく全員無事に登れほっとしました。
    下山も特にトラブルもなく予定より若干早く下山完了できたことに感謝をしつつ充実の山行はいい経験ができました。
    (岩切 記)