ゆうゆうクラブ11月例会〈宮島 三ツ丸子山 〉(交流登山)

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    【日程】2020年11月7日~2020年11月7日

    【行程】宮島桟橋~山辺の古径・もみじ歩道・あせび歩道~大元公園~前垰~多々良林道岩船岳登山口~先垰~先垰山~分岐~三ツ丸子山~分岐~ 多々良林道~多々良潟~海岸線道路~宮島桟橋

    【参加人数】23名

    【登山概況】

    例会担当リーダー(  甲田 五郎   )

    1週間前から例会実施日の天気予報をやきもきしながら見続け、朝方には雨は上がり終日曇りとの予報を確認して決行したところであるが、午前中は霧雨のような生憎の天候となった。今年2回目の交流登山として、山楽山学クラブから7名の参加があり総勢23名(2名欠席)とたくさんの方の参加をみることとなった。今回は、メンバーの大半が宮島登山ではあまり利用したことがなかったであろう「山辺の古径」「もみじ歩道」「あせび歩道」と山沿いの道を大元公園まで歩いた。この「山辺の古径」からは要害山や宮島表参道商店街、町屋通りの家並みを眺めながらの歩きとなり、紅葉谷入口岩惣前に出る。続いて紅葉が見ごろのもみじ橋を渡って藤の棚公園に進み、ここからは「もみじ歩道」を歩いて大聖院前の通りに出る。再び山沿いの「あせび歩道」を進むと厳島神社、五重塔、修復中の大鳥居がパノラマとなって見えてくる。多宝塔前をそのまま西に進み大元神社前の階段を降り、登山コースの入り口となる大元公園に着く。この頃には小雨というより一帯が霧に覆われるような空模様となり、大半が雨具を脱ぐなどの衣服調整をする。大元コースに入って間もなく右手に進み前垰に向かう。足元は雨に濡れた落ち葉で埋め尽くされているが滑るような個所はなく、前峠手前付近では2箇所にわたり朽ちた倒木が完全に道を塞いでいたために谷側に迂回しながら進み、ほぼ1時間で前峠に到着する。前垰から多々良林道に向かって下りるが、雨のせいでシダはよく濡れているものの足元が滑るほどのものではなかった。岩船岳登山道入口より再び急坂を登る。ここまでは昨年10月の交流登山で陶晴賢自刃の地(高安原)を訪ねたルート。高低差100mを黙々と登り先峠分岐に着く。分岐からは先垰山に向かうがほぼ直登、下見の際に踏み跡の薄い箇所に付けた目印を探しながら登る。先垰山頂上(402m)に着いても天候の改善は見られず霧で眺望は全くなし。これから向かう三ツ丸子山はもとより岩船岳・弥山など全く見えない。こんな日もあるのだと諦める。先垰山から再び下って、先峠から先峠山西方の巻き道(そのまま多々良林道に通じる)との分岐に出る。ここには登山者が取り付けたと思われる手書きで4方向の行き先を示す標識があった。その分岐手前にはニホンザルの生態調査のためのカメラが設置してあった。宮島のサルに関し、私は昨年秋に紅葉谷ロープウエー乗り場付近の路上で1匹のサルを目撃したことがあり、宮島に詳しい宮石氏は、今年2月に今回のコース前峠手前付近の樹上に30匹あまりのサルの群れに遭遇されたとのことであり、島内にサルが生息しているのは確かなようだ。三ツ丸子山は国土地理院地図に山名表示がなく、並ぶように3つのピークがあるので、いつからかこのように呼んでいるのであろう。ちゅうごく山歩きでも「宮島の山々 すべてを見渡す 三ツ丸子山」と紹介してある。西寄りの第3峰には岩場もあり比較的広いのでここで食事を摂るが、正に雲の上での昼食となった。晴れていたらさぞ絶景が楽しめたことであろう。ここからは登ってきたルートを分岐まで戻り、その分岐から北に折れて多々良林道に向かう。林道手前にもサルの生態調査用カメラが設置されていた。海岸線に出るとようやく対岸の大野・廿日市方面が見えてきた。ここから桟橋までは1時間。路上は出会う車もなく、各々が談笑を楽しみながら桟橋に向かう。大元公園前の水族館周辺には観光客の姿もちらほら、厳島神社付近ではその人数もさらに増えた。行帰りのフェリ―でも多くの観光客を目にし、宮島に活気が戻り始めていることを実感した。天候不順、眺望なしの山行となったが、メンバーの皆さんの協力で無事例会を終えることができた。

     

    【写真】

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