山楽山学クラブ9月例会<剣山・三嶺・天狗塚>

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    【日程】2020年9月19日~9月21日

    【行程】

    A班

    9/19 10:30見ノ越登山口11:15==11:30リフト西島駅—12:15剣山本宮—12:25剣山頂上12:35—13:40次郎笈山頂13:50—15:30丸石15:40—16:10丸石避難小屋

    9/20 丸石避難小屋5:30—8:00石立分岐8:10—9:30白髪避難小屋—9:45白髪山分岐10:00—11:15カヤハゲ11:20—12:55三嶺山頂13:10—14:50西熊山—15:20お亀岩避難小屋

    9/21 お亀岩避難小屋5:30—6:15天狗峠6:20—6:55天狗塚7:00—8:35第1ピーク8:50—9:50天狗塚登山口

    B班

    9/19 天狗塚登山口11:45—12:45第1ピーク—13:45天狗峠13:55—14:15天狗塚14:25—14:55天狗峠—15:15お亀岩避難小屋

    9/20 お亀岩避難小屋6:35—7:10西熊山—8:30三嶺8:40—9:45カヤハゲ9:50—11:00白髪水場11:30—12:20平和丸—14:00高ノ瀬14:20—14:50丸石避難小屋

    9/21 丸石避難小屋5:30—6:00丸石–7:20次郎笈7:30—8:40剣山9:30—10:15リフト西島駅==10:30見ノ越駐車場

    【参加者】9名

    【登山概況】 例会担当リーダー(A班)

     2月の例会で天狗塚は時間・体力切れでスルーした。そこで、リベンジ&距離を伸ばし剣山までの、四国随一の縦走路を歩くことにした。

     19日、見ノ越登山口からリフトを使い登山開始。剣山山頂着。天気も良くシルバーウイークでもあり観光客も多い。次郎笈までの開放的な笹の稜線が美しい。次郎笈を下り、トラバース道を戻り水補給。ここらから人はめっきり減る。2時間で丸石避難小屋着。我々5人が一番乗り。後若者が覗かれるがテントを持っているのでと退小屋された。まだ十分入れるが、コロナ対策もあるのだろう。

     20日、午前3時頃から雨音が聞こえる。5時半、雨具を着て出立。1時間で高ノ瀬着。高ノ瀬を暫く歩くとオオヤマレンゲの群生地があった。花咲く時期に訪れてみたいものだ。平和丸で気温も上がってきたので雨具脱ぐ。白髪避難小屋通過、10時15分B班と感動の合流を果たす。お互い今後の健闘を願いそれぞれの山に向かう。

    三嶺への登りがかなりきついとのこと。お亀岩避難小屋は現在修理作業中で作業の方も泊まっておられるそう。ヘリコプターが幾度も小屋へ往復しているのが見えた。

    三嶺直下の大岩から厳しい登りとなる。今回の縦走で一番の登りだが、鎖が張り巡らされている。

    頑張って三嶺山頂着。皆で万歳!歩いてきた次郎笈・剣山、これから歩く天狗塚方面の稜線がgoodだ。

    2月に登った西熊山まで、のびやかな笹原の稜線を気持ち良く歩く。西熊山の山頂で三人組から、お亀岩避難小屋はいっぱいで泊まれない、我々はテントを張っていると。今晩はツェルト泊を覚悟せねばならない。小屋まで下りて聞いてみたら2階は空いている。安堵。水を汲みに降りる。小屋はストーブに火が入り暖かい。

    21日、5時半過ぎ念願の天狗塚に向けて小屋出発。朝早いのでガスがかかっている。天狗峠付近からガスがあがり雲海が素晴らしい。7時前天狗塚山頂に立ちリベンジを果たす。青空も広がり360度の大絶景で感嘆の声あがる。いつまでも眺めていたい景色である。風が強いので下山開始、久保分岐から天狗塚登山口を目指す。

    登りの登山者が多い。人気の山なのだ。天気も良く、コロナ疲れあり、gotoトラベルありで、山に入ってリフレッシュしたいのは皆同じですね。B班が乗ってきた車で温泉に向かう。温泉の食堂は開いていなくテイクアウトのステーキ弁当を注文し、駐車場の縁石に座って食べた。

    今回の交差縦走は天気に恵まれ、高度差も程々で、我々シルバー世代が何とか挑戦できるコースであったと思う。一番若い、吉部さんが食事作りに工夫をされ、次々と食材が出てくるのが頼もしかった。今後に期待。自分自身で全て背負って歩く山旅も、達成感・面白さはあるが、ザックは重い。軽量化、歩荷等日頃の訓練が重要であると再確認した。また縦走しましょう。雪の縦走も良いですね。2月は殆どなかったので。

    【登山概況】 例会担当リーダー( B班  )

     初めて遠征で2泊3日の交差縦走を計画したが、予定どおりに運び安堵した。A班と合流した時はやはり感慨深かった。メンバー全員と天候の幸運に恵まれた会心の山行だった。私個人は、丸石避難小屋で夕日を肴に一人バーボンを楽しみ、次郎笈のブロッケンと滝雲に魅せられた。

    【感想】(B班)

     B班は、天狗塚を目指して登る。きつい登りが続く。高齢者と若い衆2人に追いつく。お亀小屋の修理にかかるという。彼らを追い越し、天狗塚分岐にザックをデポして天狗塚まで往復。

      小屋では先程の工事人が暖炉を燃やして待っていた。疲れた体を温め談笑する。工事人は、高知県から来た。お亀小屋は高知県の持ち物なのだ。明日には、ヘリコプターで資材が届く。確かに、あちこちが壊れている。この暖炉も入れ替えで今日が最後だそうで、感慨深い。

     目が覚めると、隣の堀亀さんがいない。そこには雨が漏った跡があるが、荷物は片付いている。予測し早めに起きて移動したそうだ。用意周到の人は違う。

     2日目は尾根の縦走だ。アップダウンがあり、荷物が重く感じる。足の感覚が今少し。えいや-と足を交互に前に出す。しかし、堀亀さんとの距離が開いていく。何とか三嶺に着いて一息、まだ四分の一にしかならない。東熊山(カヤハゲ)をすぎ、次のピークで見たことのある顔ぶれ。予定どおりA班と合流。互いのこれまでの経過に花が咲き、健闘をたたえ合った。

     白鬚避難小屋の水場は南に50mと標識がある。しかし、50m歩いた後は、急峻な下りを何十メートルも下った場所にある。疲労した登山者には危ない標識である。私には無理だと思われ、澤江さんにペットボトルを頼んだ。そして、笹の上にごろん。すると、新宮原さんもそばに来てごろん。

     白鬚非難小屋は剣山から登って、三嶺に向かう人は、ここで泊まるらしい。夕方、初々しい高校登山部男女20人くらいとすれ違った。ここでキャンプと聞いたが、みんな無事に着いただろうか。

     丸石避難小屋では、夜っぴて強い風が吹いた。風と霧の中を出発だ。足を前に進める。次郎笈に到着。剣山を太郎笈と言うから、弟なのだそうだ。笈とは、書物などを入れて背負う、竹で編んだ箱のことらしい。ブロッケンが鮮やかに見える時間帯だった。滝雲も右に左に見え壮観だった。疲れが吹っ飛ぶ。

     木道に入り、いよいよ信仰の山剣山頂上に着く。人の多さに驚いたが、感慨深い。

     最後に大劔神社に立ち寄る。山行で活躍してくれた魔法の枝(杖)を奉納した。

     下りのリフトに乗り、これまでの長~い行程が頭をよぎった。歩き通せたことに神や仏に感謝している自分があった。

    【ヒヤリハット報告】

    (交差縦走での通信手段)

    電話は双方が通信可能地点にいないといけないので、つながらなかった。

    メール、SNSは通信可能地点に入ったとき受信できるので有効だった。

    なお、自分が圏外で送信できなかったものは、圏内に入っても自動的には送信されない。再送信をクリックして送る必要がある。

    A班3日目の早朝、笹原の露に対し、スパッツなしでいると、膝から下がびっしょりになる。靴下まで水がしみ込んで、靴の中まで濡れた。ホームセンターで500円くらいのものでも十分に使える。

    (山小屋)  

    小屋の入口の手前で寝てたので、後から来た人がいっぱいと思ったのか、出て行った。中は空いていたが、悪いことをした。

    A班
    A班
    B班
    B班

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