ユースクラブ 8月例会<つむぎ谷(高津川水系)>

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    【日程】

     2019年8月31日(土)~9月1日(日)

    【行程】

     8月31日(土) 広島=戸河内=つむぎ峡駐車場11:05~12:15 F1 11:50~12:15 F5・F6 12:20~12:45管理道13:10

      ~13:20 F7 13:50~14:00幕営地(F7近く)(泊)

     9月1日(日) 幕営地8:00~8:50 F8 9:45~10:45つむぎ峡駐車場=戸河内=広島

    【参加者】 6名

    【登山概況】(Y.O)
     島根県の無形民俗文化財、三葛神楽を奉納する河内神社から額々山の間にある沢である。「西中国山地の沢」では遡行時間5時間、対象は中級者となっている。1年前にも登った事があるが高巻きも、そこまで危なくないし、なにより沢沿いの殆どの区間に管理道があり、いつでもエスケープができる安心感のある沢でロープワークの基礎が出来れば行ける沢であると思う。今回の企画は沢登りよりも「沢でのビバーク」に重点を置いた。沢を登らなくても管理道を通り夕刻からでも参加ができるのではないかと思い、つむぎ峡での計画としました。
     今回も天気予報に翻弄され梅雨のような雨ばかりの天気予報で、木曜日の昼には諦め山行中止の連絡を参加者に出したのですが、その後、急激に予報が良くなり金曜日に再度、決行の案内を出した。一旦、中止とした事で参加メンバーが減ったり、泊まりがダメになったメンバーも出て残念ではあったがしかたない。今回の例会で一番、嬉しいことはユースに新しく入会したお二人が参加している事、一人はアイスまでされるT.Kさん、そして沢登り初めてのN.Y君、一緒に山に入るのは初めてなので出発前からワクワクした。戸河内で集合後、買い出しを行い2台で三葛へ向かう。駐車場から5分ほどで入渓、明らかに水量は多い。なんてことない小さな段差のような箇所でも真剣に歩かなくては水流に足が持って行かれそうであるが、水は濁ってもなくとりあえずは行けそうである。暫く行くとF1つむぎ滝7m、普段は階段状の簡単な登攀だが水流が強く左岸を登り後続はフィックスに登高器を使い登る。F2F3もF4も水流が多く中心は歩けないが、それなりに楽しく登る。少し進むとF5、10mが現れる。昨年も暫く眺め高巻いたが今年は見た瞬間に登れないと感じた。暫く皆で眺め右岸から高巻く。昨年は無かったロープが下がっていた。いつもならF5を高巻き、すぐに沢へ戻りF6の登攀になるのだが高巻き中に見えるF6はやはり登れそうにないので一緒に高巻き、一旦管理道へ出る。休憩後、沢へ下りF7へアタック。へつりの箇所なのだが、なかなか面白い。水流が多く落ちたら流されるのではないかと感じるので余計にチャレンジ精神が問われる。全員が突破。初沢のN.Y君が右岸に巧く移った後に落水、悔しがる姿を見て嬉しくなった。F7を越えるとビバーク適地、1日目はここまで。日帰り組は右岸の斜面を上がり管理道から下山。一緒に焚火が出来なかったのが残念ですが短い時間でも楽しかったようで良かった。3人になりタープで寝床を作り薪集め、倒木はたくさんあるのですが数日間続いた雨と元々の陽当たりの悪さで湿った木が多く薪拾いの方が沢より疲れた。16時頃には着火。幸い火は直ぐに着き楽しい時間が始まり普段の山行では考えられないほど遅くまで飲み食いし良く話した。そして初参加のT.Kさんはこの日が誕生日であった。翌日は眠りすぎ7時頃、全員が焚火に揃う。天気予報通り雲行きは怪しい。暫く暖まっていると少しポツポツとしてきたが強まる気配はない。折角なので朝食は行動食とし、雨が降らない内に撤収、パッキングを済ませF8を覗いてみようという事にし8時に出発。管理道も使いF8へ向け歩く。雨はポツポツしているが水が濁ってくるような事もなく、50分でF8に到着。昨年、登った時より明らかに水流は強い。安全に登れそうにない気もしたが、せっかく来たのでなんとか登りたい。滝の下へ行きルートを模索する。左岸から水流から少し逃げ気味に登れそうルートを見つけチャレンジ。しかし、少し怖い。結局、1度、高巻きトップロープを張り再度チャレンジ。思った以上に簡単に登れたがリードだとやはり怖かったであろう。カムを決めれそうな箇所もたくさんあった。登攀後、すぐにラッペルで降り来た道を下山。途中から管理道へあがり強くなってきた雨の中、あっという間に駐車場に戻り山行を終えた。3ヶ月ぶりに山に入った、今回、初参加のT.Kさんも、クタクタに疲れたと言っていたのが嬉しかった(笑)

     

    【感想】(T.K)
    3ヶ月半ぶりの沢登り、いや山、とても緊張しました。やはり、日々練習しないと腰が引けてしまうのを実感しました。悪天後でもあり、水量は多く、高巻きもしながら、上流を目指しました。しかし、新しい仲間との時間は楽しく、みんなとの時間はあっという間に過ぎ、ビバーク地に着きました。全力での焚き火、料理にお酒は進み、河原の寒さを忘れるほどでした。
    無事に下山したときの達成感はとても充実し、これから始まる広島での山ライフに胸が熱くなりました。
    みんなと安全第一に山を楽しんでいきたいと思います。有難うございました。

    (N.Y)
    初めての沢登りで水量が多くとてもスリル満点でした。F1では初めてタイブロックを使用して登り、不安のざわざわと好奇心をワクワクを同時に楽しめた。F7では右岸に移った後に体勢を保てず落水してしまったのがとても悔しかった。体験したことで技術知識ともに足りないため沢等現場でスキルを身につけながら成長していきたい。次回もつむぎ峡に再挑戦したいとともに他の沢にもチャレンジしたいです。

     

    【ヒヤリハット報告】
    高巻き後のF7に向けて管理道からまた沢に降りる斜面で、踏んだ大きな石が浮いており、石を一旦押さえて目の前に先行者がいたので、降りて陰に避けてもらいましたが、岩を落とすと先行者の方向に落ちてしまいました。 

    対策:幸い当たらずに済みましたがもっと遠くに逃げてもらうべきでした。落石ラインをよく考える

     

    【下山作成遡行図】(T.Y)

    【写真】

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