ユースクラブ2月例会 <大山 元谷>

    【日程】2015年2月8日
    【行程】大山寺~元谷~大山寺~南光河原駐車場

    【参加者】森戸、池本、花田、堀
    【登山概況】
    1/31溝口IC付近バス停宿泊(池本、森戸、堀、花田)
    2/1天気が心配されたが雨が降ること無く、6:15 ヘッドライト点灯し南光河原駐車場出発。6:15大山寺到着。大山を寺出発して元谷に向かうが風が強い。この辺りでこの様な風は今シーズンの大山登山で初めての経験である。トレース追って、元谷小屋に向かう。この道も今シーズンで4回目だ。元谷小屋の後ろにそびえ立つ北壁はガスと雪の為姿を拝見でない。雪に足を取られながら元谷小屋に到着。数名の登山者が滞在し、七輪で食事準備をされている。外は強風のため、木々が激しく揺れているのを窓から確認できる。悪天候の為、8合尾根を中止し、風の無い所でのロープワークに変更とする。元谷小屋を出発し8合尾根取り付きを目標とする。ラッセルで暫く進むと左横斜面に穴が見える。雪洞である!雪洞にお邪魔してみると風、音はシャットアウトされ、温かくなかなか快適であった。元谷へ予定変更。横殴りの風雪が顔を突き刺す。手で顔覆いささやかな抵抗をする。山頂付近はどんな状態になっているのか興味が湧いた。風が避けられる斜面付近でロープワーク開始。スノーバー、デッドマンの使い方を習う。軟雪にはデットマンが効果的のようだ。スタンディングアックスビレイで雪斜面上がる。ハーネスには2本のスノーバーと1個のデッドマンがあり、登りの邪魔をする。中間支点にはカラビナを付けたスノーバーを埋め、斜面をラッセルで登る。デッドマンを埋めワイヤー先でセルフを取る。デッドマンより斜め横上方にはスリングを付けたスノーバーをT字に埋める。2個のスノーアンカーの先には流動分散されたスリングに、安全環付きでクローブヒッチ。その後、しっかり雪を踏み固め腰がらみで下の者を引き上げるといった一連の流れを勉強した。分厚い衣服や手袋でクローブヒッチ、エイトノットが難しかったこと、下にいる者は寒さにひたすら耐えることを身をもって知った。次は、山の斜面に雪洞を作る。雪の断面に対して、前(横)に堀ってそれから広げて掘っていく感じでひたすら掘りまくる。森戸さんが仰向けになりで天井を削っていく。職人技を披露。大人4人が入るにはかなり掘らなければならないが、楽しい。完成して雪洞に入るとなかなかの快適さで暫く動けない。天井は凹凸を無くすことの大切さやトイレも付けたらもっと快適であるなど経験者の話を聞く。11:53 下山開始。来た道が見えるので、まっすぐ進んでいたら「右へ寄って!」と指示がある。暫く歩くと堰堤の存在を知る。指示の理由が分かり、ぞっとする。帰路中、犬連れの登山者と遭遇。犬もしっかり装備されている。私達が朝付けたはずのトレースが無い。朝はさほど思わなかった斜面から滑り落ちそうになりながら慎重に進む。大山寺手前で山ガール風の人達がわかんを楽しんでいる。天候は良くないがそれぞれのスタイルで山を楽しんでいる。12:45南光河原駐車場に到着し、車にうっすら積った雪を払いのけ駐車場を後にした。
    (感想)
    ある講習会である指導員が「昔は大山の○○は、何年も登らせてもらえんかったのに、今は簡単に連れていくよの~」と言われた言葉を思い出した。まさに経験、実力の無い私達のことである。こんな私達にチャンスをくださった、池本さん、森戸さんには感謝です。お山の先輩が言われた言葉、自分達が恵まれた環境にあることを心に留めておきたい。少しでも多くの知識技術を身につけていきたいと思わせる例会でした。
    (花田)