ユースクラブ2月例会 <大山 六合尾根>

    【日程】2015年2月1日
    【行程】大山寺~元谷小屋~6合尾根~山頂小屋~行者尾根~北尾根~南光河原駐車場

    【参加者】池本、津戸、江角、田邊、花田、安松(体験参加)
    前回激ラッセルで敗退した7合尾根に再チャレンジする予定だったのですが雪が安定してなくて雪崩のおそれがあったので予定を変更して6合尾根を登ってきました。
    今回はトレースがついていたこともありスムーズに進んでやっと念願のピークを踏むことができました。
    下山途中、時間があったのでビーコンを使ってサーチの練習をしたり弱層チェックのやり方を習ったり当初の予定とは違ったけれど充実した一日になりました。

    【登山概況】
    1/31溝口IC付近バス停宿泊(池本、津戸、江角、花田)
    2/1当日集合の田邉さん、体験者の安松さんと合流し、SL池本さんより7合尾根を予定しているが雪次第でルート変更ありとのこと。ヘッドライトを点灯させ6:30南光河原駐車場出発。6:55大山寺到着。周囲は明るくなっている。6:58大山時出発。積雪は前回と同様に思える。元小屋のバックには山頂は見えないが広大な雪の北壁が広がり圧巻である。弥山尾根に向かう2パーティーが確認される。7:35、1パーティーと入れ替わりに元小屋に入る。全員ワカン装着し、7:29元谷小屋出発。小屋の前で田邊さんをリーダーにビーコンチェックを済ませ、7合尾根に向かう。トレースがある為、楽に前進が出来る。トレースは6合尾根へと向かっているので、私達は7合尾根へと向かう。前回は2時間近く時間を要した場所まで30分程度で到着。有難いトレースである。7合尾根取り付き付近で弱層テストを実施するが、上部20㎝手首の力で簡単に滑り落ちた。慎重に7合尾根の急斜面にチャレンジするが危険と判断し6合尾根に変更をする。6合尾根にトラバースする時、「谷を横切る時は、間隔を開けて!」と池本さんが声をあげる。山の怖さを知らない私達・・・。トレースを追って6合尾根を登る。9:24「あっ」という間に6合避難小屋に到着。JAC2名の方と遭遇。付近には、バックカントリーの方が数名確認できる。アイゼン装着。体験者の安松さんが1番に準備完了。9:43避難小屋出発。今までとは違い強風と雪とガスで視界の悪い。横殴りの風雪で顔も痛い。道標の棒を探しながら登る。足元に、標高1600Mの標識が足元に見えた。本格的にアイゼンを使用するのは初めてで、つま先で歩く為に、脹脛がパンパンとなり、呼吸も激しくなる。ラッセルとは違う辛さがある。池本さんが歩き方のアドバイスをされる。10:42雪で埋もれた頂上避難小屋に到着。そこでJAC3名の方と出会う。小休憩後11:04小屋を出発。視界が悪く山頂と思われる所でJACの方と一緒に記念撮影後下山開始。11:37、6合避難小屋に到着。ここまで下りると風は無い。アイゼンを外し、行者谷別れから北尾根を下山。トレースがある為、地図確認もしなかった。12:43、他の山岳会がコンプレッションテスト後を発見。私達もスノーソー、スコップを使い弱層テスト実施。その後、立山で雪崩講習を受講した者から雪崩捜索の指導を受ける。ビーコン捜索、プロービング、スコップで救出を一連の流れを行う。又、ビーコン不携帯者の捜索も実施。捜索の流れ以外にも、リーダーの必要性、捜索ポイント、プローブの扱いなどのポイントを教わる。13:49 南光河原駐車場到着すると、山頂とは打って変わり青空が見え、雪景色が輝き歓声をあげる。記念撮影後、解散する。
    (感想)念願の山頂に立つこと、雪崩捜索の勉強も出来大変充実した日でした。楽しい雪山とは無事に帰宅をできること。ビーコンが使用されないことを切実に願うばかりだが、捜索手順は身体に記憶されるぐらい必要であることもわかる。実際遭遇すると冷静な行動が出来なくなる。一人だけでなくグループ全員が自分の役割を理解し、自然と行動が出来るように定期的に訓練はしておきたいものです。
    (花田)